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アルミ二次合金メーカー各社、リチウム混入に注意喚起

日刊産業新聞 6月1日(水)12時29分配信

アルミスクラップを原料に鋳物・ダイカスト用二次合金などを製造するアルミ二次合金メーカー各社が、アルミ加工問屋や加工メーカーなどに、アルミ―リチウム合金のスクラップが一般スクラップに混入しないよう選別を徹底し、アルミ―リチウム合金スクラップについては製造元にリターンするよう注意を喚起している。

アルミ―リチウム合金は、航空機用の展伸材として圧延大手のアルコアやコンステリウムなどが開発した製品で、従来のA2024や7075アルミ合金に比べて高強度かつ軽量化が図れる。

一般的には、アルミに質量あたり1%のリチウムを添加すると強度が5―6%上昇し、密度は3%低下するといわれ、添加元素の含有量別にA2050やA2196、A2098、A8090などとして流通。エアバス機で実際に採用されており、流通量は今後も増える傾向にある。

一方、アルミ二次合金はリチウムが微量でも混入すると製品にならず、他のスクラップに混在した状態で溶解炉に投入すると、1チャージで約40―50トン分のアルミ溶湯がすべて不良になるだけでなく、炉壁へのリチウムの付着を考慮すると次回チャージ分も無駄となる。

溶湯内の脱リチウム作業は非常に困難のため現状ではほぼ不可能で、溶解工程でできたリチウム入りの不良塊も再使用が困難なままとなっている。

最終更新:6月1日(水)12時29分

日刊産業新聞