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【MLB】155キロの直球に87キロのナックル…パドレス捕手が衝撃の「投手デビュー」

Full-Count 6月1日(水)22時16分配信

大差の8回に登板のベタンコート、2/3回を無失点でMLB公式サイト「印象的な登板」

 パドレスのクリスチャン・ベタンコート捕手が衝撃の「投手デビュー」を果たした。5月31日(日本時間1日)の敵地マリナーズ戦で、4-16と大差がついた8回から4番手としてマウンドへ。投手顔負けの最速96マイル(約155キロ)の直球に加え、“最遅”54マイル(約87キロ)のナックルボールも駆使し、68キロの落差でマリナーズ打線を翻弄。2/3回を無安打3四死球無失点で降板した。

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 ベタンコートは先頭ロメロを右飛に仕留めた後、クレベンジャーに四球を与えると、サルディナスは左飛で2死。続く青木は再び四球で、スミスへは2球続けたナックルボールが死球となり、2死満塁で球数が26球となったため降板。内野手のアマリスタに繋ぐという超異例の「野手リレー」が実現したが、オマリーは遊ゴロで無失点でこのイニングを終えた。

 MLB公式サイトではこの投球を大きく取り上げており、「印象的な登板になったようだ」と伝えている。記事によると、試合後に「すごく楽しかったよ」と語った24歳は、マウンドに上がったのが14歳以来だったということを明かし、「ストライクを投げるのは簡単じゃないって分かったよ」とも話したという。

 さらに、グリーン監督が、ベンタンコートが肩を痛めるのを恐れてアマリスタをマウンドに送ったという事実にも言及。本人が「まだ、残りの打者がいたんだけど、監督の決断だからね」と冗談交じりに振り返った上で、「アマリスタのおかげで僕の防御率はまだ0.00だよ」と感謝していたことも伝えている。

「全球70マイルの球を投じる気はなかった」、4ポジションをこなす“偉業“も

 大差がついた試合で、投手ではなく野手をマウンドに送るというのは、メジャーでは1シーズンに何回かは見られる光景。昨年10月4日のシーズン最終戦では、マーリンズのイチロー外野手が初登板し、フィリーズ打線を相手に最速88マイル(約142キロ)の直球などで1回2安打1失点の投球を見せていた。


 もっとも、故障のリスクがあるため、野手がマウンドから全力でボールを投げることは少ない。ただ、この日のベタンコートは違った。先頭ロメロを右飛に仕留めた直球は96マイルを計測。さらに、2死一、二塁ではスミスへの2ボール1ストライクからの4球目で54マイルのナックルボールを投じ、外角低めに決まるストライクとなった。打者も手を出せずに見逃した一球に、地元テレビ局の実況は「ナイス!最高だ!イーファス(超スローボール)だ!」と大興奮。敵地セーフコ・フィールドもどよめきに包まれた。

「真ん中低めにボールを投げろって言われたんだけど、全球70マイル(約113キロ)の球を投じる気はなかった。最初の投球を見て、それから2、3球投げたら94マイル(約151キロ)出たんだ」

 こう振り返ったというベタンコートはこの試合、捕手で先発し、左翼を守ってから登板。アマリスタにマウンドを譲った後は二塁へ回った。記事では、「1試合で投手、捕手、左翼手、二塁手の4つのポジションに就いた1913年以来5番目の選手となった」と、“偉業”だったことを紹介している。

 さらに、グリーン監督がベタンコートをマウンドに上げた時に「どうなるの見当がつかなかった」と胸中を明かし、「他のポジションの選手が投手をやるのは嫌だろうけど、クリスチャンは試合に活気を運んでくれた」と称えたことにも触れている。一方的な試合の中で、記録と記憶に残る登板になったことは、間違いない。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

最終更新:6月1日(水)23時2分

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