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女子寮のみに門限 台湾の名門私大学生団体、撤廃求め抗議 男女平等訴える

中央社フォーカス台湾 6月2日(木)11時2分配信

(台北 2日 中央社)台湾の伝統あるカトリック系私立大学、輔仁大学(新北市)の一部の学生は先月30日から、女子寮のみに設けられている門限の撤廃を求め、大学に対してハンガーストライキを実施している。同大の学生団体は1日、教育部(教育省)前で陳情をし、大学などの高等教育機関における門限制度の合理性と必要性についての全面的な見直しを要求した。

同大の女性寮では寮生の深夜から早朝までの外出が禁止されているほか、修道女や寮の監督者により夜間点呼が行われる。一方、男子寮には門限や外出制限、点呼制度は設けられていない。

同大学生会は近年、数度にわたって大学側に改革を要求していたが、成果は得られなかった。最近になって、門限に反対する学生らはフェイスブック上にファンページ「輔大シンデレラ」(灰姑娘)を設立。門限制や夜間点呼の撤廃、寮の自治、男女平等などを訴え、署名活動を行っている。

抗議活動を受け、聶達安・使命副校長(副学長)は31日夜、ハンガーストライキを行う学生のもとを訪問。健康面を気遣った。だが、学生側の要求に対しては明確な回答を避けた。同大は同日、公式サイトで声明を発表。寮生に対する責任と安全性の確保に言及した上で、門限制の継続を支持する学生団体もいるとし、寮の管理を多元化していく方針を示した。

1日の教育部での同大学生による陳述の際には、台湾大や政治大、東呉大、台北大の学生団体も応援に駆け付けた。

抗議学生らは1日夜に同大の広場で、門限を過ぎて家に帰れなくなった女子学生の気持ちを味わう野宿イベントを実施。賛同者の参加を呼びかけている。学生は翌2日、集まった署名を学務会議に提出する予定。

同大学は1925年に創設された「北京公教大学付属輔仁社」を前身とし、1927年に「輔仁大学」と改称。一時は北京師範大学に統合されたが、1960年に台湾で再び開校した。

(陳至中/編集:名切千絵)

最終更新:6月2日(木)11時2分

中央社フォーカス台湾