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台風発生いまだゼロ 18年ぶりの遅さの原因は?

沖縄タイムス 6月2日(木)6時1分配信

 例年、5月までに発生している台風1号が1日現在、まだ発生していない。7月に台風1号が発生した1998年以来、18年ぶりの遅さだ。沖縄気象台によると、2014年夏に発生した強いエルニーニョ現象の影響でフィリピン付近に高気圧が強く張り出し、台風の「発生場所」がなくなっていることが原因。ことし7月ごろまでは台風が発生しにくい状況が続くとしている。
 沖縄気象台によると、これまで台風1号が最も早く発生したのは79年1月2日。最も遅かったのは98年7月9日だった。
 発生が遅れている原因は2014年夏に太平洋の東部で発生した、海面水温が平年に比べ高くなる「エルニーニョ現象」。ことし終息するとみられているが、過去のデータでは同現象が終息する年は、台風1号の発生が遅いという。
 同現象が終息すると、インド洋の海面水温が平年より高くなって低気圧となり、赤道に沿ってインドネシア付近まで延びてくる。さらに、フィリピン東方からインドネシアの低気圧に向かって北東風が吹くことで、台風の発生場所となっているフィリピン付近に高気圧が強く張り出し、台風が発生しにくいという。
 発生が最も遅かった98年に次いで、73年7月2日、83年の6月25日と続くが、いずれも同現象の終息の年だった。
 気象台によると、ことし6月から7月までは太平洋高気圧の張り出しが強く、フィリピン付近で積乱雲の発生が少なくなるため台風が発生しにくい状況が続くという。8月ごろから次第に高気圧が平年並みの配置に近づき、積乱雲の動きも活発になってくるという。(社会部・知念豊)

最終更新:6月2日(木)13時2分

沖縄タイムス