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 <上海だより>永康路:地元飲み!ビール通りに集まる外国人たちの休日

THE PAGE 6月3日(金)10時0分配信

 上海のフランス租界の中でもローカル感がまだ漂う一帯の中に、外国人たちで賑わう短い道があります。永康路というその道では、名前に似合わずビール屋が立ち並び、週末は昼から夜まで、上海に住む外国人たちがビールなどのお酒を飲んでいます。

 上海はもともとクラフトビールを扱うお店も多かったのですが、この永康路は短い距離に多様なビール店が密集しており、かつハッピーアワーなども充実し他のエリアよりリーズナブルにお酒を楽しむことができます。お店ごとに売っているビールの種類も異なるため、ずっと同じ店で飲み続けてもいいですし、気分に合わせてお店をはしごして楽しむこともできます。しかし、小型店が多く席には限りがあるため、お店を変える場合は席の保証がありません。そのせいか、路上まで人が溢れ、立ちながら飲んでいる人も多く見受けられます。晴天の土曜日の夕方からは道が人で埋め尽くされるほど集まる日もあります。

 今でこそこのように盛り上がる永康路ですが、かつては雷米路(Route Remi)と呼ばれており、1943年に上海市政府へ返還された際に今の名前に変更されたそうです。また、有名な露天市場があったことでも知られており、牛や鳥、魚などの臭いが一帯に充満し、2009年に近所の大型市場に移るまでは「汚く、散らかり、低レベル」というイメージが強かったそうです。上海にはかつて屠殺場だった場所を商業施設としてリニューアルした1933という事例もありましたが、ここまでイメージを反転させられるのも中国ならではかもしれません。

 今、上海ではオーセンティックなバーでウイスキーやカクテルを飲むことが流行っていますが、不思議なほどにこの立ち飲みエリアにはバーにいるような中国人の姿をあまり見かけません。おそらく、その理由は「ローカル飲み」という点にあるかと思います。写真に写る外国人たちの服装を見ても、着飾った人々は皆無です。買い物のついでや、犬の散歩のついでに近所だから立ち寄って一杯、そのカジュアルさが外国人たちにとって受け入れられているのでしょう。

また、このエリアが過去は市場であったとはいえ、中心部も中心部であり、住みたくても普通の中国人の若者には買える地価ではありません。狭い部屋の賃貸でも月6000元(約10万円)以上は当たり前のエリアですので、ローカル飲みを楽しみたくても、この近所に住める若者は限られています。そういう意味でも、中国生活に疲れた外国人にとっては自分たちの休日が守られている道、ということなのかもしれません。

最終更新:6月3日(金)10時0分

THE PAGE

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