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「ドラクエ」で株式投資を解説してみた! マイナス金利はメガンテ?

ZUU online 6月2日(木)19時40分配信

今年はドラゴンクエストが誕生してから30周年に当たります。節目に合わせてPS4『ドラゴンクエストヒーローズⅡ』が発売され、俳優の山田孝之さんがドラクエの呪文を連発するCMが大変話題になりました。

せっかくの機会ですから、長年株式投資に携わってきた筆者が、山田さんに倣って株式用語をドラクエの呪文やアイテムに例えてみました。

■投資家は冒険者。まずは「街」で情報収集

まず、投資家は冒険者です。ドラクエでは基本としてキャラの体力を示すHPと、魔法を使う為に使用するMPがありますが、主人公がレベルアップするために必要なHPは、投資で言えば「投資資金」。MPは自分を救うための「貯金」のようです。

HPとMPを増やしながら経験値を上げレベルアップしていくドラクエは、投資をして貯金を増やしながら経験値を上げ、レベルアップして行くさまとよく似ているでしょう。

そして冒険者が疲れた体を癒やし、新しい情報を集めるのが街や村です。道具屋や武器・防具屋で冒険者たちが装備を充実させる様子はまさに、投資家やアナリスト、ストラテジストが情報収集する様子と同じです。ドラクエの世界の街や村は、市場が発信するレポート、あるいは株式投資情報サイトといえるのではないでしょうか。

■「スライム」を倒してもレベルアップしない!「メタルキング」はテンバガー

こうして冒険者たちは「街」で情報を仕入れ、株式市場というフィールドへ出かけて行きます。

とはいえ、冒険が始まっても「スライム」ばかりを倒していたら、あまりレベルアップはしませんね。それは株の世界も同じで、戦略なしに株の売買をするのはスライムを倒すようなもので、経験値にはなりません。

また、めったに出て来ませんが、出て来て倒せば経験値が倍近く上がる「はぐれメタル」はダブルバガー(2倍に上昇する銘柄)、同じように出て来て倒すことが出来たら桁違いに経験値が上がる「メタルキング」がテンバガー(株価が爆発的に上昇する銘柄)と例えるのなら、それを狙うのもありかも知れません。

宝石箱があった時、その中身がお宝かモンスターかは開けてみないと分かりません。開ける前に判定するのは「インパス」という呪文。インパスを使うようにお宝銘柄を探しに行きましょう。くれぐれもモンスターに当たらないように…。

■呪文で戦いを有利に進めよう!

さてドラクエで不可欠なのが体力を回復する呪文です。ドラクエでは少し回復するために使うのが「ホイミ」、全快するのが「ベホマ」です。

そして「ホイミ」よりも多めに体力が回復する「ベホイミ」はまるでGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のETF買いではないでしょうか。戦いで落ち込んだ体力をひたすら回復するために公的資金で体力を注入し続けます。味方のHPを完全回復させる「ベホマズン」は全面高でしょうか。

一方で大きな損失は「メラゾーマ」です。これは炎の力で相手にかなりのダメージを与える攻撃呪文。また、「メダパニ」は混乱を呼び起こす攻撃補助の呪文で、混乱した仲間は仲間討ちを始めてしまいます。

また時には色々な所でしかばねが寝ていて、話しかけると「へんじがない。ただのしかばねのようだ」と説明してくれる事があります。これは含み損を抱えた塩漬け株の様子と似ています。

■アイテム集めも重要。IPO株は「諸刃の剣」?

ドラクエではさまざまな効果があるアイテムを集めることもストーリー攻略のカギとなります。最初のうちは体力を回復させる「薬草」と体に入った毒を消す「毒消し草」を集めますね。これは、投資家の資産をコツコツと増やしてくれる好業績株や好材料株のようなものと似ています。

「賢さの種」を食べると賢さの数値が上がるのですが、それは銘柄発掘の秘伝と同じ。またIPO株は美しくも妖しさを漂わせ、扱いが難しく自分をも傷つけてしまうことがある「諸刃の剣」のようではないでしょうか。

■アベノミクスは「ドラゴラム」、黒田バズーカは「ザオリク」

アベノミクスや「黒田バズーカ」(日本銀行による量的緩和政策のこと)などの市場用語もドラクエに例えてみましょう。

アベノミクスは攻撃系の最終兵器の「ドラゴラム」のように強力でした。ドラゴンに変身して株式市場を先導。そして黒田バズーカは味方を生き返させる「ザオリク」。また、マイナス金利の導入は身を犠牲にして投資家全体にダメージを与える「メガンテ」のようでした。

今年になって外国人が日本株を売り始めました。それはまるで素早さを下げる攻撃系補助呪文の「ボミオス」のようでしたし、ヘッジファンドの先物の売り崩しは、雷鳴を使って相手全体に相当なダメージを与える攻撃呪文「ギガデイン」のようでした。

外人のドル売りに対して円高を避けるために麻生財務相が口先介入を繰り返しましたが、これなどはまさに味方の守備力を上げる「スカラ」ではないでしょうか。

■山田流にドラクエで株式初心者にアドバイスをしてみると

ここまでさまざまな株式投資に関わる言葉をドラクエ用語に例えてきました。

最後に、株式投資で大きな損失を被らないために、株初心者の方に3つのアドバイスをして今回のコラムを終わります。

アドバイス①まずは街の外で経験値を上げよう
何事も経験が第一。株式投資も市場を肌で知ることが大切なので、街の外に出て敵とひたすら戦闘をして経験値を上げ、レベルアップしながら市場調査をして行きましょう。

アドバイス②決して「メダパニ」にならず、たまには「トヘロス」を
防具屋や武器屋で力を上げながら冒険を進めて行くと、時には「ボミオス」(素早さを上げる攻撃系補助呪文)を掛けられ、相場がにぶって「メラゾーマ」(炎系の強力な攻撃呪文)を掛けられたように瀕死になる事もあります。

それでも決して「メダパニ」(混乱させる攻撃補助呪文)の状態にならず、たまには「トヘロス」(敵が一定時間出てこなくなる呪文)で戦いを休むのもありなのではないでしょうか。そして「賢さの種」を手に入れ勇者になり、味方と共にボスキャラに挑んで行きましょう。

アドバイス③すぐに「ベホマ」を使えるようにMP(貯金)を残す
ドラクエでも株取引でも大切なのは、HPが足りなくなってもすぐに「ベホマ」が使えるように、体力とのバランスを考えながら貯金であるMPを残しておく事が大切です。

平田 和生
慶応大卒業後、証券会社の国際部で日本株の小型株アナリスト、デリバティブトレーダー。ロンドン駐在後、外資系証券に転籍。日本株トップセールストレーダーとして活躍。現在は主に個人向けに資産運用を助言。

(提供:DAILY ANDS)

最終更新:6月2日(木)19時40分

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