ここから本文です

ブラジル 失業率11%超え=金属労組は雇用求めスト

ニッケイ新聞 6月2日(木)20時28分配信

ブラジル地理統計院(IBGE)が5月30日、3464市、21万1千世帯を対象とする全国家庭サンプル調査継続版によると、4月までの3カ月間の失業率は11・2%に達し、2012年1月の同統計開始以来、最大となったと発表したと1日付現地紙が報じた。
 同調査によれば、15年11月~16年1月の失業率は9・5%だったが、2~4月の失業率は11・2%に達した。景気後退が長引き、昨年同期比での失業率は17カ月連続で上昇している。
 IBGEによると、現在ブラジルでは1140万人が失業状態にいる。この数字は15年11月~16年1月より18・6%、昨年同期比では42・1%増えている。
 失業者には失職した人と職を探しても見つからない人が含まれる。4月末現在の就労者数は9060万人で、前期比1・1%、昨年同期比で1・7%少ない。この値は同統計開始以来最悪で、正規雇用者も前期比で1・8%、昨年同期比で4・3%減った。
 2~4月の失職者は150万人で、求職者は340万人だ。企業の雇用減で被雇用者は昨年同期比で7・7%減り、自営業者は5%増えた。
 前期比での就労者減少率は工業3・9%、商業1・7%、建設5・1%だ。昨年同期比では、製造業が11・8%、情報処理や通信、金融が7・8%減り、運輸や保管が5・3%、家庭内労働が5・1%、公務員や教育、保健、社会サービスが2・5%増えた。
 過剰在庫(50日分)を抱える自動車業界は希望退職を含む解雇への動きが加速する見込みで、大サンパウロ都市圏の金属労組は1日朝、雇用確保を求めてストを行った。適正在庫は30~35日分だ。
 なお、5月24日付エスタード紙や同31日付エスタード紙によれば、GMとルノーはアルゼンチンとメキシコへの輸出用の車両増産のため、200人と550人の新規採用を行うという。

最終更新:6月2日(木)20時28分

ニッケイ新聞