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ピース又吉が芥川賞を獲得した「火花」はいかにして映像化されたのか……廣木総監督が語る/<視線の先>インタビュー

トレンドニュース(GYAO) 6月2日(木)11時25分配信

第153回芥川賞を受賞、累計発行部数250万部を突破したお笑い芸人・ピース又吉直樹の著書「火花」が、全10話のNetflixオリジナルドラマとして初の映像化。6月3日より、日本を皮切りに全世界でストリーミング配信が開始される。

ドラマ「火花」打ち上げの挨拶で会場を凍りつかせた芸人>>

天才肌で人間味に富んだ先輩芸人・神谷(波岡一喜)と、彼にほれ込んで弟子入りを志願した後輩・徳永(林遣都)との日常と絆を描いた本作。彼らは夢と現実とのはざまで苦しみながらも、自分らしく生きていこうともがき続ける。本作の総監督を務めるのは、映画『さよなら歌舞伎町』『ストロボ・エッジ』の廣木隆一。白石和彌、久万真路、沖田修一、毛利安孝という個性豊かな監督たちとともに、原作の文章が持つ、間、テンポ、風景といった世界観を見事に映像に落とし込んでいる。

そこで今回は総監督を担当する一方で、自身も1話と9話、そして最終話のメガホンをとった廣木隆一総監督に、ドラマ版「火花」の魅力について聞いた。

――原作を忠実に再現するというのはもちろんのこと、原作に描かれていなかった部分の膨らませ方のバランスが非常に絶妙だなと思ったのですが。

廣木「原作でも、少しだけ登場してその後は消えていくような登場人物がいて。彼らの人生はその後、どうなったのかというのが気になったんですよ。そういったエピソードも、どこまで入れようかというのはすごく話し合ったんですが、そのさじ加減は難しかったですね」

――例えば徳永と同じバイト先で働いていた美容師(徳永えり)や、徳永の相方・山下の彼女・百合枝(高橋メアリージュン)、所属事務所の女性社員(菜 葉 菜)などもそうでしたが、男たちを見守る女性たちとのエピソードについては、原作小説ではほんの数行しか描かれていない部分なのに、確かに原作に描かれていたことだよな、というくらいに本編になじんでいました。

廣木「美容師の彼女と、徳永との距離感は難しかったんですが、あのもどかしいような微妙な距離感が良かったですね。彼女とのエピソードは徳永の性格をよく表している部分だと思うんですよ。それから高橋メアリージュンもすごく良かった。よく山下の彼女はなんでハーフなんですか? と聞かれたんですが、大阪だったらそういうこともありそうだし、いいじゃないかと(笑)。彼女も他の仕事を断ってこの仕事に専念してくれたのはありがたかったですね。(門脇)麦ちゃんも菜 葉 菜も本当に良かった」

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最終更新:6月2日(木)11時25分

トレンドニュース(GYAO)

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。