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真田氏の陣跡を訪ねる 佐賀・唐津市鎮西町の名護屋陣跡

佐賀新聞 6月2日(木)11時44分配信

大河「真田丸」で注目

 NHK大河ドラマ「真田丸」で注目を集める真田氏の陣跡探訪会が5月29日、唐津市鎮西町で開かれた。時折強い雨が降るあいにくの天気にもかかわらず、歴史ファンら約80人が参加。朝鮮出兵の際に造られた石垣や真田信繁(幸村)の墓とされる石碑などを見て回り、約420年前に“時代の中心”だった名護屋に思いをはせた。

「六文銭」のぼり、はためく

 文禄の役の際、信繁と父昌幸、兄信幸の3人は名護屋に約1年4カ月在陣したとされる。先部地区にある昌幸の陣跡は名護屋城の北東約500メートルに位置し、丘陵部にある陣跡への入り口には現在、真田家の家紋「六文銭」がデザインされたのぼりがはためいている。

『サナダサエモン』石碑

 雑木林の中の道を上っていくと、右手に高さ約2メートルの石碑が見えてくる。「現在は風化して文字は見えませんが、『サナダサエモン』と彫ってあったと伝わっています」。案内役を務める県立名護屋城博物館学芸員の武谷和彦さんが説明した。石碑は地元で信繁の墓として言い伝えられ、今も花が手向けられるなど手入れがなされている。

「遺構が出てくる可能性も」

 足元には丸い多数の玉砂利が転がり、矢穴の痕が残る鏡石が飾られるなど周辺は陣屋だった名残がある。さらに奥に入ると自然石を野面(のづら)積みした石垣があり、傾斜から判断して高さ4メートルほどあったとみられるという。武谷さんは「発掘調査をすれば遺構が出てくる可能性も高い」と語った。

「有名な武将の陣跡が何カ所も」

 佐賀市の原口善行さん(65)は「丁寧に説明してもらい、来て良かった。今が一番タイムリーなので、もっと広めていってほしい」と話し、大河ドラマの影響で興味を持ち、有田町から夫婦で訪れた女性(48)は「他にもあるのが不思議だった。地元の人が整備をし、大事にされていると感心した」と話していた。

7月には小日向さんトークショー

 県立名護屋城博物館では24日~7月3日、「真田丸」全国巡回展を開催。7月2日にはドラマで豊臣秀吉を演じる俳優・小日向文世さんのトークショー(要事前申し込み)もある。

最終更新:6月2日(木)11時44分

佐賀新聞