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三菱伸銅、今期販売を7%増の14万トン目指す

鉄鋼新聞 6月2日(木)6時0分配信

 伸銅品最大手の三菱伸銅(本社・東京都品川区、社長・堀和雅氏)は今年度の販売量を16年度比約7%増となる14万トンに設定している。うち板条は同約5%増の11万トン、棒線は2割増の3万トンが目標。板条では自動車向けと半導体向け、建築関連が多い一般材ともに若干の伸びを見込む。棒線は注力製品の鉛レス黄銅棒エコブラスが輸出向けなどで拡大。経常利益は約5割増の40億円を目標としている。販売増に加えて、老朽化対策投資に合わせて生産性を高めることで増益を目指す。

 板条製品では車載コネクタ材が北米の自動車需要がけん引し、昨年の落ち込みから改善すると見込む。今後は強度や導電性の高い開発合金を市場に浸透させ、中長期的な拡販を狙う方針。半導体用リードフレーム材は需要が底を打ち、小幅の改善があると見る。薄物やエッチング加工用など品質が要求される比較的高付加価値な分野での拡大を目指す。一般材については実需が軟調だが、流通在庫の調整が一服するとみて増量すると見通している。
 棒線製品ではエコブラスを同1割強増の月間約500トンに拡大させる。需要を大きく左右する自動車・電機関連部材での欧州鉛規制については動向が不透明だが、国内で高耐食タイプが水道部品向けで増えるとみている。またコピー品を提訴した特許訴訟の決着を受けて、中国への輸出拡大にも期待。ブスバーについは海外品の流入などが不安材料だが、電力会社の設備投資改善で増加を見込む。

最終更新:6月2日(木)6時0分

鉄鋼新聞