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名良橋晃の定点観測♯21「レスターで輝いた岡崎。武藤のケガは残念だった。ハノーファー3人はどうする?」

theWORLD(ザ・ワールド) 6月2日(木)16時40分配信

岡崎が動いて顔を出すことで、前線のバーディがより生きた

今シーズンの岡崎慎司の活躍は、すでに多くのメディアで語られています。奇跡の優勝を成し遂げたレスターで中心選手としてプレイした事実を考えると当然で、私も話したいことがたくさんあります。

スタートダッシュを決めたレスターでしたが、その後に勢いが低下した時期がありました。しかし、クラウディオ・ラニエリ監督がうまくチームをまとめ、粘り強くチームのコンセプトを植えつけていきました。結果として、序盤戦は得点も多いが失点も多いというチームでしたが、徐々に失点が減り、シーズン終盤は1-0での勝利が続きました。

こうしたチームのなかで、岡崎は攻守に献身的な動きをみせ、試合を経るごとにラニエリ監督の戦術にハマっていき、信頼を得ることで先発出場を重ねました。岡崎をはじめ、レスターの先発はほぼ固定されていて、その顔ぶれはシーズンを通じて大きく変わりませんでした。これが戦術の浸透につながり、なおかつ選手ひとりひとりが役割を遂行することで優勝につながったのだと思います。

たとえば岡崎は、献身的な守備を行なうとともに、中盤と前線にいるジェイミー・バーディの間に顔を出すことでチャンスを作っていました。岡崎がパスを受けなくても、相手DFを引きつけることでチームとしてバーディへパスを出しやすくなっていたのです。ボランチのエンゴロ・カンテ、ダニー・ドリンクウォーターはいずれも素早いタイミングで正確なタテパスを出せるタイプで、ボールを奪ってからタテへ速くというラニエリが狙うサッカーがピッチで表現されていました。

最終ラインを見ても、CBのロベルト・フート、ウェズ・モーガンは身体が強く、相手の攻撃を跳ね返す力がありました。また、控えFWのレオナルド・ウジョアは高さと強さがあり、カウンターを仕掛けるときのターゲットになっていました。そして、単調になりがちなカウンター主体の攻撃に変化を加えていたのが、ドリブルが得意なリヤド・マフレズです。こうして考えると、今シーズンのレスターは各選手の役割が明確で、本当にうまくパズルのピースがハマっていたなと思います。

それだけに、来シーズンは真価を問われます。マンチェスター・ユナイテッド、チェルシーといったビッグクラブは必ず巻き返しを図ってきます。UCLはもちろん、プレミアでも厳しい試合が続くのは間違いありません。できればいまのチームで2年目にどんな成績を残すか見たいですが、移籍する選手もいるでしょう。そして、その移籍する選手はレスターでプレイしたときと同じように活躍できるかどうかという視点で見られます。

2年目を迎える岡崎に対する相手チームのマークも、変わってくると思います。今シーズンは途中交代が多く、5得点に終わりました。優勝という最高の結果を得ましたが、本人は物足りなかったと思います。この1年間で身体が大きくなり、ボディコンタクトに強くなりました。ボールを受けてから前を向き、自分で勝負するプレイも増えました。こうしたなか、相手が対策を練ってくる2年目にどんなプレイを見せるか……。厳しい戦いになるかもしれませんが、今シーズンと同じく前評判を覆す活躍を期待しています。

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最終更新:6月2日(木)16時40分

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