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デシャンボー、“1スイング”で帝王ニクラスを戦慄させる

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO) 6月3日(金)7時58分配信

米国男子ツアー「ザ・メモリアルトーナメント」では、大会ホストを務めるジャック・ニクラスとPGAツアープロたちが打撃練習場でデモンストレーションを行う開幕前日の“ゴルフクリニック”が、恒例行事となっている。

ハンチング帽がトレードマーク ブライソン・デシャンボーのフォトギャラリー

2012年には大会初出場の石川遼が6I、昨年はディフェンディングチャンピオンの松山英樹が4Iの打ち方を披露したが、今年その舞台で注目を集めたのはブライソン・デシャンボーだった。昨年覇者のデビッド・リングマース、期待の若手ジャスティン・トーマスに続いて登場したデシャンボーは、出だしから観衆のハートをつかんだ。

普通は使用するクラブ1本を握って登場するところ、デシャンボーはキャディバッグを抱えて観客の目の前にドスン。「全部7Iの長さなんだけど、どの7Iがいい?」と笑いを誘った。

ニクラスから「彼は去年、全米アマと全米大学体育協会(NCAA)ゴルフ選手権のタイトルを獲った。私もブライソンのように同一年に2つのタイトルを獲ったけど、我々の間にほかに誰かやったっけ?」と問われると、「タイガーにフィルにライアン・ムーアです」「数人の幸運なやつらだな」「はい、僕を含めて(笑)」と軽妙な掛け合いで場を盛り上げた。

ニクラスのリクエストに応えて、7I、3Iと同じ長さのアイアンで数発のショットを披露した後、今度はデシャンボーがニクラスにこう呼びかけた。

「ちょっと、ここに立ってもらえますか?」そういって、自身の左隣に帝王を招き寄せた。「今からフルスイングをします。安全で楽しいので心配しないで。僕を信用していますか?」「ノー」と不安そうに肩をすぼめたニクラスだったが、デシャンボーはそのままテークバックを始めて球をヒット。インパクト直後にフィニッシュ位置へ素早くクラブを持ち上げる“ダミー”のフルスイングだったが、このトリックショットに観客は大満足だった。

最後に帝王の肩を抱き寄せると、ニクラスに「このクレイジーキッド」と言わしめたデシャンボー。観客だけでなく、ゴルフ界の偉大なレジェンドも見事に手玉にとってみせた。(オハイオ州ダブリン/今岡涼太)

最終更新:6月3日(金)7時58分

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)