ここから本文です

ロンドン、ドイツ証券取引所合併で1250人解雇へ

ZUU online 6月3日(金)19時10分配信

2016年3月に合併を発表したロンドン証券取引所とドイツ証券取引所だが、「世界最大の証券取引所誕生」という景気のよい触れ込みとは裏腹に、テクノロジー部門を中心に1250人の大量リストラを予定していることが明らかになった。

2つの証券取引所の現在の総従業員数は約8000人。人員整理では550人を新たな役務に雇い入れる予定であるため、結果的には10%以下(700人)が職を失うことになる。

コスト削減を目的に大手金融機関で相次ぐ大規模な人員整理だが、今回のケースもご多分にもれず、2019年までに年間3億5000万ポンド(約551億5514万円)の削減を目指している。

■余分なコストを削る一方でアジア、北米の事業拡大

ロンドン証券取引所の発表によると、人員整理は今度3年間、フランクフルト、ロンドンを含む世界各国の支社で実施される。その一方で成長中のアジアや北米の事業拡大に力を入れる計画だ。

テクノロジーの採用で効率化を図り、余分な労力と人件費を抑えると同時に伸ばせるところは伸ばしていくーー企業側から見ると非常に理にかなった削減策ではある。

新証券所のCEOへの就任が予定されているドイツ証券取引所のカーステン・ケンジェター執行委員会会長は「顧客や株主、従業員に恩恵をもたらす真の改革だ」と、史上最大の証券取引所の誕生に興奮を隠しきれない様子だ。

合併は7月中に両証券取引所の総株主から同意を得た後、来年上旬にかけて完了する見込みだ。新証券所の株式の45.8%はロンドン側、54.2%.はドイツ側が所有する。

しかし過去2回(2000年、2005年)にわたり両証券取引所の合併プロセスが不成功に終わっていることから、3度目の合併が思惑通りに進まない場合、「シカゴ証券所など欧州以外の合併先を物色する」可能性をケンジェター執行委員会会長は示している。

また5月にロンドン証券取引所との合併交渉が暗礁に乗りあげたインターコンチネンタル取引所(ICE)が、11月に再交渉に舞い戻る可能性もあるという。

ケンジェター執行委員会会長が期待するような「大きな恩恵」が、職を失う従業員にももたらされればよいのだが。(FinTech online編集部)

最終更新:6月3日(金)19時10分

ZUU online