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玉木宏、“美しき天才”を演じる秘訣は?島田荘司から受けた刺激語る

Movie Walker 6月3日(金)8時0分配信

本格ミステリーの巨匠・島田荘司の人気小説を玉木宏主演で映画化した『探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海』(6月4日公開)が、いよいよスクリーンに登場。容姿端麗にして、IQ300以上の頭脳を持つ御手洗。実は、島田自身が「御手洗潔を演じる俳優は彼しかいない」と熱望したのが玉木だった。そこで玉木を直撃し、“美しき天才”になり切るための役作りの秘訣を聞いた。

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御手洗潔は、探偵が趣味の脳科学者。ずば抜けた観察眼で、初対面の人物の持ち物や服装をヒントに、職業や家族構成まで言い当ててしまう、驚くべき変わり者。難事件が大好物で、本作では、瀬戸内海近辺で次々と起きるミステリアスな事件へと飛び込んでいくのだ。

原作者の島田は、2008年の大河ドラマ「篤姫」での玉木を見たときに、「御手洗潔を演じる俳優は彼しかいない」と感じたそう。原作者の熱望が叶った形で主演に抜擢された玉木だが、「このシリーズの生みの親である島田先生は、大変な時間と労力をかけて執筆活動をされている。それだけに、御手洗が島田先生に重なるんです」と、何度か対面を果たした島田と、演じる御手洗に共通点を感じたという。

「島田先生は話もすごくお上手だし、いろいろな情報を持っていて、いかようにも話が広がっていく。微動だにしない雰囲気もあって、すべてを見透かされているような感じがする (笑)。御手洗と重なる部分を感じたので、勝手にヒントにさせてもらいました」と島田自身から刺激を受けることも多かったそうだ。

“和製シャーロック・ホームズ”とも称されるなど、原作ファンからも人気の高いキャラクターだ。「変わった人を演じることはよくあるのですが、ここまでつかみどころのない人もなかなかいない。IQの高さも、想像を遥かに超えた次元にいる人ですからね。どう演じたらそう見えるのかと、いろいろ考えました」と試行錯誤しながら演じた。

具体的に「天才に見える秘訣」を聞いてみた。「言葉に詰まって、『うーん』という言葉を使ったり、身振り手振りを使いながら話すときは、やはり迷いながら話しているときの特徴だと思います。御手洗はそういうものが一切ない。すべて頭の中で計算をしていて、ストレートに物事を伝えていく。無駄なものをすべて排除しているんです。身振り手振りも、極力抑えて演じていたので、窮屈ではありましたね(笑)」

「難しい役だった」というが、「30代だからこそいただけた役。難しいことにチャレンジできたことはとても意味があること」と充実感もたっぷり。和泉聖治監督からは「お任せします」と信頼感を持って御手洗役を託されたそうで、「それがいい緊張感になった」とも。「和泉監督の撮影はとても早くて、スムーズ。晩御飯の前には撮影が終わることも多くて、夜はスタッフさんとご飯を食べに行くなど有意義な時間が過ごせました。そうやって撮影がスムーズに進むと、現場の雰囲気も自然と明るくなるものなんです」

広島県福山市を中心としたロケでは、「東京だと、撮影が終わればみんな家に帰りますよね。でも今回のようなロケだと皆さんとご飯を食べに行くことも多くて、たくさんの時間を一緒に過ごせました。作品をつくるという同じベクトルがありながら、その上で他愛もない会話ができると“繋がっている”という意識がどんどんできてくる」とものづくりの楽しさを実感できる瞬間となった様子だ。

チームワークを育みながら、完成した本作。スクリーンに登場した御手洗を見た原作者の島田は「突出した知性を漂わせている」と絶賛したという。玉木の体現したエレガントな天才・御手洗の活躍を、是非とも堪能してほしい。【取材・文/成田おり枝】

最終更新:6月3日(金)8時0分

Movie Walker

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。