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J2熊本、震災で赤字へ 債務超過の懸念も

qBiz 西日本新聞経済電子版 6月3日(金)11時15分配信

 サッカーJ2のロアッソ熊本が今季、4年ぶりに赤字に転落する見通しであることが分かった。熊本地震の影響で、本拠地のうまかな・よかなスタジアム(熊本市)での主催試合が開催できず、地元企業のスポンサー収入も減少しているのが原因。収支の悪化が長期化すれば、再び債務超過に陥る懸念も出てきた。

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 チームを運営するアスリートクラブ熊本(同)が明らかにした。赤字額は「不確定な要素が多く、予測できない」(幹部)という。

 ロアッソは2016年1月期決算まで3年連続の黒字で、今期も経常利益で1千万円の黒字を計画していた。しかし、地震後、他のクラブの本拠地で主催試合を開催しており、遠征や会場使用の費用がかさむ一方、チケット収入などが減少。スポンサー料未納で、関連収入も1割減っている。Jリーグは15年シーズンから、クラブが債務超過や3年連続赤字なら、参加ライセンスを交付しない制度を開始。ロアッソは赤字体質を改善し、14年1月期に約6千万円あった債務超過も増資と募金で解消した。現在は財務上で約5千万円の余裕があり、他のクラブやファンなどの支援金は約2千万円に上る。それでも債務超過に陥り、制度に抵触する可能性が出てきた。

 社員のボーナスカットなど経費削減を検討するクラブ幹部は「地震の経営への影響を軽微に抑えるため、最大限努力する」とした。

西日本新聞社

最終更新:6月3日(金)11時53分

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