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スポーツ貧血ってどんな貧血? 症状や予防法

ベネッセ 教育情報サイト 6月3日(金)12時3分配信

高校生が部活などで行うスポーツは、中学の部活に比べてさらに激しいもの。身体を酷使することも多いため、家庭ではできるだけ健康状態を気遣い、栄養面でのサポートなどもしっかりしてあげたいものです。激しいスポーツをすることにより起きやすくなるものに、「スポーツ貧血(スポーツ性貧血)」と呼ばれる体調不良があります。どんな症状であり、どう予防したらいいのでしょうか。

スポーツ独特の原因で起こる貧血

スポーツ貧血とは、激しいスポーツをすることにより引き起こされる貧血のことです。一般的に、血液の中の赤血球の主な成分である「ヘモグロビン」という物質の濃度が、基準値より低くなってしまうことを「貧血」といいます。栄養不足や出血、女性の場合は月経、そのほかなんらかの原因で多量の血液が失われたり、赤血球がうまく作り出せない状態のとき、貧血に陥ります。

ヘモグロビンは肺に取り入れた酸素を体中に運ぶ役割を担う、非常に重要な物質です。運動をするときには特に多くの酸素を取り入れなければ、十分な動きをすることができません。

ではなぜスポーツが原因で貧血になるのでしょうか。スポーツ選手はたくさんの汗をかきます。汗と一緒に身体の外に出てしまうのは塩分ですが、そのときわずかながら鉄分も含まれているのです。鉄分はヘモグロビンを作るときに必要な成分。汗に含まれるのがわずかな鉄分であっても、大量の汗をかけばやはりそれだけ多くの鉄分も失ってしまうことになります(鉄欠乏性貧血)。合わせて、スポーツで筋肉を動かすだけでもエネルギー生産のために鉄分が使われます。鉄分を失ってしまう理由が重なってしまうのですね。

さらに、スポーツをすることで起きる独特の原因が、足の裏の血管内にある多くの赤血球を、スポーツの動きによって「踏みつぶしてしまう」ということ。つぶされてしまった赤血球とヘモグロビンは本来の働きができなくなり、貧血の症状が出るようになります(溶血性貧血)。

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最終更新:6月3日(金)12時3分

ベネッセ 教育情報サイト