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広瀬アリス、ヒロインに 映画「探偵ミタライ」でコミカルな魅力

埼玉新聞 6月3日(金)10時30分配信

 ミステリー作家・島田荘司の名作「御手洗潔シリーズ」を初映画化した「探偵ミタライの事件簿 『星籠(せいろ)の海』」(和泉聖治監督、東映配給)が4日から公開される。

 玉木宏演じるIQ300超を誇る天才脳科学者の探偵・御手洗の、相手役となる編集者・小川みゆき役を広瀬アリスが好演している。常に冷静沈着な御手洗と、思ったことをすぐ口にしてしまうお調子者のみゆきとの「かみあわない芝居」で、広瀬がコミカルな魅力をみせている。

 農業高校の青春を描いた映画「銀の匙 S i l v er Spoon」(2014年)で演じたヒロインの高校生のように、清楚(せいそ)で落ち着いた雰囲気が印象的だった広瀬。今回はこれまでにない役柄で、原作にはないオリジナルなキャラクターだ。

 「ミステリーなのでショッキングなシーンも出てきますが、その後に私が出てきてくすっと笑える、ほっとするようなキャラクターです。初めての挑戦で最後までテンション高く演じました」と笑う。

 物語は広島県福山市を主な舞台にして、瀬戸内海に浮かぶ小さな島に、身元未明の死体が6体流れ着くという事件を端緒に、外国人女性の変死体や両目と耳を縫い合わされた夫婦と赤ん坊の死体が滝で発見される奇妙な事件に、幕末の歴史ミステリーが絡み、御手洗の推理がさえる。

 みゆきは、いくつもの難事件を解決してきた御手洗に、新作出版のため難事件への挑戦を持ち掛けた張本人。事件を記録するため、御手洗についてきてしまう。「みゆきちゃんは、御手洗先生の相棒でもなくヒントを言うわけでもなく、御手洗先生の推理が身近で見たいという女の子ですが、かわいらしくて憎めない。作品的にはなじまない、かみわないが、それが許されてしまう」と役柄を分析する。

 玉木との共演について「撮影が進むにつれて、距離も縮まり、いろいろお話しました。しかし、お互いの芝居がぶつかり、かみ合わないのがいいと思い、芝居のお話はあえてしませんでした」と振り返る。

 1994年生まれの21歳。08年に、俳優としての活動を始めた。「銀の匙」やドラマ「釣りバカ日誌~新入社員 浜崎伝助」(15年、テレビ東京)のヒロイン役などで着実にキャリアを重ねている。7月2日には主演映画「全員、片思い・サムシングブルー」が公開される。

最終更新:6月3日(金)10時30分

埼玉新聞