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最年少で200犠打達成のホークス今宮 運命変えた「62」の数字

Full-Count 6月3日(金)10時35分配信

バントは「プロでやっていく上で大事な仕事」

 2日の中日戦の2回裏無死一塁、ソフトバンクの今宮健太がキャッチャー前への送りバントを決めた。これがプロ通算200犠打。24歳10か月での達成は、プロ野球史上最年少記録となった。

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「(打席に入って)これを決めれば200というのはありましたが、特別に意識しなかったし、バントには自信があるので緊張せずにやれました」と今宮。

 「今宮選手にとってはバントとは?」という禅問答のような問いかけには「これができないと1軍にいられない。大きな仕事だし、これを決めることによって信頼もされる。プロでやっていく上での大事な仕事」と答えた。

 今宮は、2013年にシーズン62犠打というパ・リーグ記録を打ち立てた。奇しくもその数字“62”は、高校時代の通算本塁打の本数と合致する。

「プロとして生きていく道」を見出した今宮

 入団時は「小さな体でも本塁打をたくさん打てる打者になって、小さな巨人と呼ばれたい」と語っていたが、プロ入り4年目の2013年に記録した62犠打で、自分の進むべき道を見出した。

 その年のオフ、今宮は次のように語っている。

「高校時代の通算本塁打が62本で、犠打数も同じ62。単なる偶然なんでしょうけど『自分がプロとして生きていく道は犠打なんだぞ』って教えられた気がしています」

 翌2014年にも2年連続の62犠打を記録し、同時に三井ゴールデングラブ賞も2年連続受賞。リーグを代表する守備と犠打の名手として知られるようになった。そして2016年6月2日、積み上げた犠打の数は200になった。

「最年少で、ということについては自分でもよくわかりません。ただ、これはボク一人でできたことではありません。先輩方がランナーとして出塁してくれたおかげなので、感謝でいっぱいです」

テニス打法で覚醒中、いつかは「バントのサインが出ないバッター」に

 ここ数試合、今宮は打撃面で大きな成長を見せている。

 5月26日のオリックス戦で、3打数3安打2打点の活躍を見せたのを皮切りに、そこから6月2日までの7試合で24打数12安打、打率.500、3本塁打、10打点と、まさに驚異的な数字だ。

 きっかけになったのが、左足を軸に回転する「テニスのような打ち方」だ。上半身を軸とした左足からまっすぐに伸ばして壁を作ることで、突っ込みを避けることができ、ミートのポイントが安定した。

 200犠打を達成した試合後、「欲をいえば、いつかはバントのサインが出ないバッターになりたい。バントで満足せず、上を目指していきたい」と語った今宮。バントの名手が、高い打率とパンチ力を兼ね備えたとき、相手にとってこれ以上の脅威はない。まずは交流戦で戦うセ・リーグの選手たちが、きっとその脅威にさらされることになるだろう。

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura

最終更新:6月3日(金)10時35分

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