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ジョコビッチが30回目の準決勝進出「でも、あまり時間がないんだ」 [全仏テニス]

THE TENNIS DAILY 6月3日(金)15時0分配信

 フランス・パリで開催されている全仏オープン(5月22日~6月5日)の12日目、男子シングルス準々決勝。

ジョコビッチが6年連続の準決勝進出 [全仏オープン]

 雨による非常に短い中断のあと、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は最後の3ゲームを取り、6年連続の全仏オープン準決勝進出を決めた。

 キャリア・グランドスラム(キャリアの間にすべての4大大会タイトルを獲る)を果たすため、ロラン・ギャロスでの初タイトルを目指すジョコビッチは第7シードのトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)を6-3 7-5 6-3のストレートで下した。この試合は木曜日に行われたが、ジョコビッチは水曜日にも第14シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)と4セットを戦っている。その試合は本来月曜日に予定されたもので、雨によって火曜日に延期され、それもまた雨のため中断を挟んで水曜日に延期されていた。

「グランドスラム大会で、また準決勝に進むことができてうれしい」とジョコビッチ。「でも、僕はいま毎日プレーしなければいけないため、すぐに回復と次の試合に注意を向けなければいけない。あまり時間がないんだ」。

 木曜日の試合も雨のため中断されたとき、ジョコビッチは最初の2セットを取り、第3セットはベルディヒとゲームカウント3-3で並んでいた。ふたりはコートを一旦離れたがすぐに戻り、その後はジョコビッチが速やかにセットを取って試合に終止符を打った。

 ベルディヒは、その中断がつかみかけていた貴重な勢いを失くすことになったと感じている。コンディションが悪化したわけでもないのに、コートから引き上げた決断について批判的だった。というのも彼の考えでは、フィリップ・シャトリエ・コートで行われたこの試合の大部分で、コンディションは中断したときとまったく同じだったからだ。

「あれは、僕がコート上で受けた最悪のコールのひとつだった」とベルディヒ。「僕らは2時間半というもの、ずっと小雨の中でプレーしていたんだから」。

 ベルディヒは、中断の理由として受けた説明にも当惑していた。
「審判が降りてきて、『雨が止むか止まないか、数分待ってみましょう』と僕らに言ったとき、僕は『何を待つって? いったい何の意味があるんだ?』と思った。(小雨がずっと降っているのだから)コートがよりよい状態になるわけはなく、ただ悪くなっていくだけだ。気温10度くらいのところに座っているなんて、まったく意味がないと思ったよ」。

 勝ち進んだジョコビッチにとって、それはグランドスラムにおける30回目の準決勝となる。オープン化以降で、彼よりも多くの準決勝を経験しているのは、39回のロジャー・フェデラー(スイス)、31回のジミー・コナーズ(アメリカ)だけだ。

 もしもジョコビッチが全仏オープンで優勝すれば、ラファエル・ナダル(スペイン)より2つ少ない、12個目のグランドスラム・タイトルと4つのグランドスラムを連続で獲得(2015年ウィンブルドン、全米オープン、2016年全豪オープン)することになる。さらに、年間『グランドスラム』(同一年に4大大会を連続ですべて獲得する)を成し遂げるチャンスをつかむことにもなる。
 年間グランドスラムは1969年のロッド・レーバー(オーストラリア)以来、男子では誰も達成することのできていない偉業だ。

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【男子シングルス・年間グランドスラム達成】

1938年 ドン・バッジ(アメリカ)
1962、69年 ロッド・レーバー(オーストラリア)

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【女子シングルス・年間グランドスラム達成】

1953年 モーリーン・コノリー(アメリカ)
1970年 マーガレット・スミス コート(オーストラリア) 
1988年 シュテフィ・グラフ(ドイツ) 

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 ジョコビッチは次の試合で、第13シードのドミニク・ティーム(オーストリア)と対戦する。ティームは第12シードのダビド・ゴファン(ベルギー)を4-6 7-6(7) 6-4 6-1で破っての勝ち上がりだ。この試合はスザンヌ・ランラン・コートで行われ、両者にとって初のグランドスラムでの準々決勝だった。(C)AP(テニスマガジン)

最終更新:6月3日(金)15時0分

THE TENNIS DAILY