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第7戦カタルニアGPプレビュー:中高速のカタルニア、立ち上がりがカギを握る

オートスポーツweb 6月3日(金)7時51分配信

 今週末、スペインのバルセロナ・カタルニアサーキットでMotoGP第7戦カタルニアGPが開催される。

 カタルニアGPの舞台となるバルセロナ・カタルニアサーキットは、スペインのバルセロナの郊外にある。1周4.727kmのコース全長を持ち、左コーナー5、右コーナー8の計13コーナーで構成されたこのコースは、約1kmという長いメインストレートを持っており、昨年のMotoGPクラスでは347.1km/hのトップスピードが記録された。

■勝敗を分けるのはバックストレンチエンドのブレーキング勝負
 1周の平均速度も約169km/hと中高速レイアウトを持つサーキットだ。このコースのオープンは1991年で、1995年からはスペインでの2番目のグランプリとして定着しており、スペインではヘレス、カタルニア、アラゴン、バレンシアと4つのグランプリが開催されている。

 カタルニアは回り込んだコーナーが多く、コーナリングスピードを上げることができるかがカギを握るコースレイアウトとなっており、タイヤに厳しいコースでもある。勝負所はメインストレートから1コーナーへのブレーキング、バックストレッチエンドのブレーキング。特に最終ラップまでトップ争いが展開された場合は、このバックストレッチのブレーキング競争が勝敗を分けることが多い。

 昨年のカタルニアGPでは、MotoGPクラスでホルヘ・ロレンソ(モビスター・ヤマハ)が優勝、2位にバレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ)、3位にダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ)が入賞した。Moto2クラスではヨハン・ザルコ(カレックス)が、ダニー・ケント(ホンダ)が優勝している。

 MotoGPクラスでは、前戦イタリアGPで今シーズン3勝目を記録したロレンソがランキングトップをキープしている。ロレンソはフランスGP、イタリアGPと2連勝を達成。イタリアGPではチャンピオンシップを争うマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)をゴールライン直前でスリップから抜き去っての勝利だった。ロレンソの勝利でマルケスとのポイント差は10ポイントに広がった。

 カタルニアはロレンソにとってホームレース。カタルニアGPでは、2010年、2012年、2013年、2015年と4勝を記録、2009年以来、通算6回の表彰台を獲得している。

「カタルニアはいつもうまく走ることができ、MotoGPクラスで4勝を上げている。それに、今年は序盤6戦で3勝し、ホームレースにポイントリーダーとして乗り込むことができる。目標は、金曜からステップ・バイ・ステップでバイクのセットアップを整えて、トップ2以内でフィニッシュすることだ」とロレンソ。

 ランキング2位のマルケスは、前戦イタリアGPで最後の最後に逆転されて2位に終わり、ホームレースでもある今回のカタルニアGPは巻き返しを図るレースとなる。昨年のレースではトップ争いに加わりながら転倒リタイアに終わったものの、MotoGPクラス初年度の2013年に3位入賞、2014年には優勝を飾っている。

「ファンとファンクラブの前でホームレースを走ることは、これ以上にないこと。特別なモチベーションを与えてくれるけど、いつものようにプロフェショナルに、仕事に集中しなければならない。ここまでうまく機能しているように、全力でマシンのセットアップの仕事に取り組む」とマルケス。

 前戦イタリアGPでマシントラブルに見舞われノーポイントに終わったロッシはランキング3位はキープしているものの、ランキング2位のマルケスとのポイント差は27に開いてしまった。ロッシはカタルニアの最高峰クラス(MotoGP、500cc)では通算6勝を記録しているが、2009年以来勝利からは遠ざかっている。

「カタルニアGPは好きなグランプリの一つ。サーキットも好きだし、雰囲気も最高だ。ボクはいいレースができるポテンシャルを持っていると思う。ムジェロでは速さは発揮できたが残念だった。バルセロナでも同じようにいい仕事をしてレースに備えたいと思う」とロッシ。

 ランキング4位のペドロサはここまでの6戦で3位表彰台1回と苦戦気味。ホームレースのカタルニアGPでは、2008年に優勝、通算6回表彰台を獲得しており、今シーズン2度目の表彰台が期待されている。

「ホームレースが楽しみだ。好きなトラックで、過去にはすごくよい結果を挙げた。昨年はシーズン最初の表彰台を獲得。前腕の手術の後で、本当に戻って来た気分だった。ファンクラブとホームのファンの前で、もう一度グッドなレースがしたい」とペドロサ。

 ランキング5位のマーベリック・ビニャーレス(スズキ)は、MotoGP初年度の昨年、MotoGP初のフロントロウとなる予選2番手を獲得している。今年は決勝で表彰台争いに入ることが期待されている。ビニャーレスにとってもカタルニアGPはホームレースとなる。

「ボクたちはレースごとによくなっている。それが非常に重要で、いい週末になることを本当に期待する。カタルニアはホームレース。ボクはこの地方で生まれ、育ったから、たくさんの友人やファンクラブのみんなが来てくれる。それが、さらに力となるだろう」とビニャーレス。

 ランキング6位のアレイシ・エスパロガロ(スズキ)は昨年のカタルニアGPでポールポジションを獲得、スズキにとって復帰後初のポール獲得となった。

「バルセロナのレースは、いつもマジックのようだ。ボクはサーキットの近くで生まれて、育ち、学校に通っていたころは、授業中にエンジンの音が聞こえていたから、感動的なレースになるだろう。ここ数戦で、非常にポジティブなセットアップが見つかり、戦闘力が大きく高まった。バイクも昨年から大きく改良され、エンジンのパフォーマンスはすごくよくなったから、問題だった加速で苦しまなくなった」とアレイシ・エスパロガロ。

 サテライト勢トップのポル・エスパロガロ(ヤマハ・テック3)はランキング7位につけているが、今レース前に今シーズンいっぱいで所属するヤマハ・テック3から離脱することが発表されている。

 ドゥカティサテライトのエクトル・バルベラ(アビンティアレーシング)がランキング8に続き、ドゥカティワークスのアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)はランキング9位、アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)はランキング11位から巻き返しを図る。

 前戦イタリアGPで左鎖骨を骨折したティト・ラバット(マークVDS)はホームレースの今レースで復帰。ロリス・バズ(アビンティアレーシング)はイタリアGP決勝スタート直後の転倒で右足を骨折脱臼したため、今レースを欠場、ミケーレ・ピロが代役を務める。

■日本人ライダーの表彰台争い
 Moto2クラスでは前戦イタリアGPでサム・ロウズ(カレックス)がランキングトップに浮上、アレックス・リンス(カレックス)は2ポイント差のランキング2位に後退した。ホームレースのリンスにとって巻き返しの一戦となる。

 ランキング3位にトーマス・ルティ(カレックス)、ランキング4位にヨハン・ザルコ(カレックス)が続く。ザルコは昨年のカタルニアGPではポールtoウインを飾っている。

 中上 貴晶(カレックス)はランキング11位。前戦イタリアGPでは不運に泣いたが、ここまで全戦でポイントを獲得しており、今季初表彰台に期待が高まる。

 Moto3クラスではブラッド・ビンダー(KTM)が3連勝でチャンピオン争いをリード中。だれがビンダーを止めるかに注目が集まる。ランキング2位のホルヘ・ナバーロ(ホンダ)はホームレースでのグランプリ初優勝に期待。ランキング3位にロマーノ・フェナティ(KTM)、ランキング4位にニッコロ・ブレーガ(KTM)とイタリア勢が続く。ブレーガはルーキーながら好調な走りを見せており、昨年はCEVのMoto3ジュニア世界選手権チャンピオンを獲得していることからコースに対する習熟も問題なし。ルーキーの初優勝に期待がかかる。

 日本勢では尾野 弘樹(ホンダ)がランキング20位。尾野は前戦イタリアGPでグランプリベストタイの6位に入賞。今レースでも表彰台争いに加わることが期待される。ランキング27位の鈴木 竜生(マヒンドラ)は入賞、自己ベスト更新に期待がかかる。

[オートスポーツweb ]

最終更新:6月3日(金)7時51分

オートスポーツweb

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。