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[ニュース分析]浙江省と陝西省の北朝鮮レストランで「脱北」の実態に差

ハンギョレ新聞 6月3日(金)22時15分配信

浙江省の従業員はパスポート持ち航空機で韓国入国
情報機関が「積極的に介入」した疑惑

陝西省の従業員はパスポートなしで陸路で第3国行き
情報機関が「一部介入」した疑惑

 政府は1日、中国の陝西省にある北朝鮮レストランの女性従業員3人の脱出・入国が「事実」であることを、短く公式に確認した。 4・13総選挙を5日前に控え、中国浙江省の北朝鮮レストランの支配人と従業員13人の「集団脱北」を緊急ブリーフィングで詳細に公開した先例と全く異なる。中国政府は、浙江省の集団脱北の場合、合法のパスポートで出国したと発表したが、今回は何の説明もしていない。北朝鮮は浙江省の集団脱北は、韓国の情報機関が介入した「誘引拉致」と反発しているが、今回の3人の脱出には反応を示していない。このように陝西省と浙江省にある北朝鮮レストラン従業員の「脱出」に対する韓国と北朝鮮、中国の態度は明らかに異なる。

 2件の脱北が最も大きく異なる点は、入国の経路と方法だ。先に脱北した13人は、男性支配人が管理してきた北朝鮮のパスポートを持ち航空機を利用し、2日後に仁川(インチョン)空港に到着した。あまりにも迅速に移動したため、韓国の情報機関の介入を裏づけるものとして、疑惑の対象となった。後に中国政府が「合法的移動」を確認したという。しかし、今回の3人はパスポートなしで陸路を通じて第3国に移動しており、韓国の関係機関が一部介入したとされる。これは、中国の出入国管理法上の違法行為だ。このため中国政府が韓国政府に再発防止と謝罪を要求していると、現地の消息筋が伝えた。

 韓国政府は、北朝鮮に対する制裁に伴うレストラン経営難が浙江省の集団脱北の原因と強調したが、今回はそのような説明がなかった。中国政府の反発と、政府の脱北者関連の基本原則を覆した浙江省の集団脱北の緊急公開に対する批判的な世論を意識したものと見られる。ある政府関係者は、「国家情報院の内部でさえ、やり過ぎではないかという意見が続出した」と話した。疑惑が持ち上がった浙江省の集団脱北が自発的な脱北であることを強調しるため、陝西省の脱北事例を活用し、批判世論を意識したためと指摘されている。

 北朝鮮の対応も全く異なる。浙江省のレストランの女性従業員12人について、北朝鮮は一貫して国家情報院が介入した誘引拉致と主張している。 しかし、今回の陝西省の件では公式反応を示していない。消息筋によると、3人の女性従業員が「個人の事情」で脱北したと把握されているためだという。

キム・ジンチョル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:6月3日(金)22時15分

ハンギョレ新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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