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富山・総曲輪にシネコン開業 まちなかで大手配給10年ぶり

北日本新聞 6月3日(金)12時26分配信

 富山市総曲輪のシネマコンプレックス(複合型映画館)「ジェイ・マックス・シアターとやま」が3日、オープンした。大手配給会社の最新作などを上映する本格的な映画館としては市中心部で10年ぶりの復活となり、初日から大勢の映画ファンが訪れた。

 ジェイ・マックスは、同市総曲輪西地区で1日に開業した再開発ビル「ユウタウン総曲輪」の核テナントで、金子興業(新潟県上越市)が運営する。8スクリーン、計1191席を備え、最新の音響システムを配備。3D(立体)映像の作品も上映する。初日は9作品が上映され、午前9時半の入場開始に合わせて多くのファンらが来場した。

 富山市中心部で本格的な映画館が営業するのは、富山松竹(富山市中央通り)が2006年に閉館して以来となる。金子興業の担当者は「まちなかは交通のアクセスが良く、車を持たない中高生やお年寄りにも気軽に足を運んでもらえる」と話し、年20万人の利用を見込んでいる。

 県内のシネコンは、富山市のTOHOシネマズファボーレ富山と富山シアター大都会、高岡市のTOHOシネマズ高岡と合わせて4館となった。

 1日に開業したユウタウン総曲輪はシネコンのほか、駐車場やホテル、マンションの4棟で構成する。駐車場の料金は30分100円、24時間までは上限千円で、シネコンを利用した場合、2時間半まで無料となる。


■アクセス良し、ファン続々 「いつでも立ち寄れる」
 富山市総曲輪のシネマコンプレックス「ジェイ・マックス・シアターとやま」は、オープン初日から県内各地の映画ファンが訪れた。来場者は最新鋭の設備で作品を楽しみ「迫力がある」と笑顔を見せた。

 営業開始前から訪れていた同市西町の主婦、土田典子さん(66)は「郊外の映画館は遠くてなかなか足を運べなかった。今日からいつでも立ち寄れる」と喜んだ。公共交通を利用して訪れた魚津市吉島の会社員、畠山修さん(45)は、「富山市中心部に映画館が少なくなってから、しばらく足が遠ざかっていたが、再びアクセスの良い所に映画館ができてうれしい」と話した。

 この日は9作品が上映された。富山市安野屋の会社員、高瀬真由さん(20)は「真新しい劇場は快適。月10回は通いたい」と満足げ。射水市善光寺(新湊)の会社員、宮前仁規さん(33)も「音に臨場感があり、すごい」と言う。

 シネコン開業に伴い、まちなかのミニシアター「フォルツァ総曲輪」は9月末に休館する。魚津市青島の会社員、蜷川俊介さん(25)は「フォルツァでしか見られない作品を楽しみに通っていた。シネコンには他の劇場が扱わないラインアップもそろえてほしい」と求めた。

 地元の商店主からは、シネコンの波及効果に期待する声が聞かれた。富山市総曲輪で美容院を35年営む江川容子さん(63)は「開業を機に大勢の人が集まってほしい」。同市一番町の精肉店主、北森敏滋さん(58)は「中心市街地での消費拡大につなげていくことが大切だ」と話した。

北日本新聞社

最終更新:6月18日(土)16時21分

北日本新聞