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石川県内初、町営の学習塾 能登町、7月開講

北國新聞社 6月3日(金)2時44分配信

 能登町は7月、能登高生と町内の小中学生を対象とした町営の学習塾を開講する。県教委によると、自治体の塾運営は県内で初めての取り組みとなる。町内には大手進学塾や予備校がないことから、学校外で勉強に専念する場を設けることで学力の底上げを図る。町唯一の高校である能登高の進学実績を上げることで学校の魅力を高め、生徒数の確保、高校の存続にもつなげたい考えだ。

 2日に開かれた町議会全員協議会で町側が説明した。旧宇出津公民館で開講する計画で、6月補正予算案に塾の運営業務委託費や公民館の改修費など2100万円を計上した。

 7月上旬から「まちなか鳳雛塾(ほうすうじゅく)」と名付けた学習塾を始める。講師として地域おこし協力隊4人を募集し、民間の学習塾と連携して運営する。個別学習指導や英会話に力を入れ、合宿やテスト対策も行う。

 地元や町出身で活躍する経営者や農林水産業の担い手などを講師として招く「地域学」も定期的に開き、地域に愛着を深める動機付けにつなげる。7~9月は体験期間として受講費を無料とし、10月以降は月額3千円が必要となる。

 能登高は、普通科1学級と地域創造科2学級があったが、今年度から地域創造科が1学級減った。入学者数は昨年度の77人から今年度は53人と定員割れが続いている。少子化が背景にあり、町は今年度から高校の存続を図る「能登高魅力化プロジェクト」を開始し、塾運営はその一環となる。

 文部科学省によると、島根県隠岐諸島の海士町(あまちょう)のほか、東京都港区、青森県、秋田県、栃木県でも民間企業と連携して、学習塾を運営している自治体がある。

 能登高と町、町民団体は2014年から、放課後や昼休みなどに、生徒が無料で外部講師から個別学習指導を受けられる「鳳雛塾」を開講している。現在は約20人の生徒が受講しており、町は町営学習塾との相乗効果で生徒の学力アップを目指す。

北國新聞社

最終更新:6月3日(金)3時13分

北國新聞社