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作品展示場管理で連携 珠洲の住民と市、ボランティア

北國新聞社 6月3日(金)2時44分配信

 来年9、10月に珠洲市全域で初開催される奥能登国際芸術祭(北國新聞社特別協力)で、現代アート作品展示やパフォーマンスが行われる会場に、同市正院町飯塚の旧飯塚保育所が決まった。展示場決定は市内で第1号となる。2日には飯塚地区を皮切りに地元説明会が始まり、市側は、住民と行政、ボランティアが連携して、市内30~50カ所の作品展示場を保守管理する体制構築へ協力を求めた。

 2日に住民や市職員が旧飯塚保育所内部を確認し、同日夜の説明会で住民の了承を得た。同所は2007年4月に休所し、市の備品や保育用具などの倉庫となっていることから、12日に「おそうじプロジェクト」と銘打ち、住民が参加して一斉清掃を行う。

 同所は、今年3月に市内を視察したコスチューム・アーティストのひびのこづえさんが、作品展示に興味を示した。地元説明会で市側は、ひびのさんは参加作家に内定しており、13日に珠洲を訪れて住民と懇談する意向であることを、住民10人に伝えた。

 奥能登国際芸術祭は来年9月3日~10月22日に開催される。市内全域の遊休施設や旧のと鉄道の駅舎跡、線路敷、民有地などを作品展示場に、国内外のアーティストや公募作家30人程度の現代アート作品を屋内外で展示する。市内各地の秋祭りと連動し、祭りや食、里山里海などに関するパフォーマンスも行うことで、国内外からの誘客や経済活性化、移住定住の促進を目指す。

 実行委員会は年内に作品展示場や参加作家を決め、作家と住民の交流を促した上で、来年から作品制作を進めてもらう。作品展示を了承した飯塚西区長の浦白知紀さん(70)は「この建物を活用してほしいと思っていた。人口が減る中、若い人が集ってにぎわい、地域の励みになればうれしい」と話した。

北國新聞社

最終更新:6月3日(金)3時13分

北國新聞社