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香川が鮮烈2ゴールの大活躍…前半に負傷交代も“背番号10”の存在感を発揮

SOCCER KING 6月3日(金)23時15分配信

 チームの大黒柱である本田圭佑(ミラン)をケガで欠いたキリンカップのブルガリア戦。攻撃陣の真ん中で『背番号10』が輝いた。

 27分、柏木陽介(浦和レッズ)が中央から左の長友佑都(インテル)へ大きく展開。ここでDFの間から抜け出した香川真司(ドルトムント)が左からのクロスを滞空時間の長いヘディングで合わせ、ゴール左に突き刺した。

 長年ともに戦ってきた盟友からのアシストを受けて「1点目は長友さんが素晴らしい“アモーレ”をくれたんで」と試合前日に熱愛報道されたチームメイトをイジると、「ロッカールームでは『“アモーレ”の前でオレに浮気したな』って。『オレに“アモーレ”したな』っていう話で盛り上がっていました」と笑いを誘った。

 さらに8分後には、右サイドで起点を作り、小林悠(川崎フロンターレ)が中央へグラウンダーのクロス。ゴール前で清武弘嗣(ハノーファー)がスルーしたボールが背番号10の下に届くと、相手DFに体を当てられながら右足裏を使った華麗なターンからシュート態勢に入り、左足でゴール左を射抜いた。これが香川にとって日本代表通算27ゴール目。高木琢也(元サンフレッチェ広島/現V・ファーレン長崎監督)が持つ歴代6位タイの記録に並んだ。

「一連の流れでチームとして取れた。オカちゃん(岡崎慎司/レスター)がサイドで起点作って、(小林)悠くんが粘って、キヨが潰れてくれて。本当にみんなが絡んで得点だった。冷静に決められた」

 だが、40分過ぎにアクシデントが発生する。激しく相手選手に寄せた香川がおもむろに腰を押さえてベンチ前のヴァイッド・ハリルホジッチ監督の下へ向かう。一度はプレーを再開するも、直後の42分にはピッチに倒れ込み、その2分後に宇佐美貴史(ガンバ大阪)との交代を余儀なくされた。

 試合後、時間限定で報道陣の取材に応えた香川は「ちょっと痛むので、明日の回復を見て判断したい。たぶん打撲」と説明。7日に市立吹田サッカースタジアムで行われるボスニア・ヘルツェゴヴィナとの決勝も「けると思う」と返答した。

 戦前は本田不在を心配され、香川自身も「そこはチームとして試されているところだった」と言う。プレッシャーの掛かる中で、「出た選手が一人ひとりが役割を果たして、結果を残したのは大きい。あとは後半も入った選手がチームのために働きながらも個人個人が結果を残したこともポジティブなこと」と手応えを語った。

 日本の“背番号10”、ここにあり――。44分間の出場ながら、それを印象づけるには十分な働きぶりだった。

文=岩谷純一

SOCCER KING

最終更新:6月4日(土)8時11分

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