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首相が復興状況視察 川内の老人施設など訪問

福島民報 6月4日(土)10時36分配信

 安倍晋三首相は3日、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興状況を確認するため福島県内を訪れ、いわき市の小名浜魚市場、川内村の特別養護老人ホームかわうち、葛尾村の宿泊交流館「みどりの里 せせらぎ荘」を視察した。
 首相の来県は3月5日に南相馬市のJR小高駅や福島市の復興牧場などを視察して以来。今月中旬の川内、葛尾両村の避難指示解除を前に、政府の復興施策をアピールする狙いがある。
 小名浜魚市場では県漁連の野崎哲会長が国の食品安全基準値よりも厳しい放射性物質検査体制を説明した。安倍首相は「これだけ検査しているなら安全」と語った。続いて、地元産のアワビ、ウニの貝焼き、メヒカリの唐揚げを試食し「これはおいしい」と笑顔を見せ、県産水産物の安全性とおいしさを訴えた。
 昨年11月に開所した特別養護老人ホームかわうちでは、看護師の菅波弘子さん(33)が「村に戻って仕事ができて良かった」と述べ、入所する若松キクノさん(94)は「(この施設は)とてもありがたい」と話した。首相は「故郷に帰れて本当に良かった」と応じた。
 葛尾村のせせらぎ荘では村民と交流した。避難前に畜産業を営んでいた杉下博澄さん(35)が新たに施設園芸を始める考えを示し、「立派な花を咲かせて復興に花を添えたい」と意気込みを語った。安倍首相は「新たな分野を切り開く気概が未来につながる」と励ました。

福島民報社

最終更新:6月4日(土)10時39分

福島民報