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ブラジルの「聖体の祝日」名物、砂のカーペット

MEGABRASIL 6月4日(土)17時57分配信

司教が歩く道を飾る伝統

5月26日(木)、ブラジルは「コルプス・クリスチ(Corpus Christi、聖体の祝日)」と呼ばれる祝日でした。

「コルプス・クリスチ」は、「キリストの身体」という意味があります。Corpusというのは、ラテン語で「体、かたまり」という意味の単語です(キリストの身体と聞いて、思わずジョニィ・ジョースターが思い浮かぶ人は、ジョジョの読みすぎです)。

この日、カトリック教会では、キリストが自らの身体を犠牲にして人々の罪の清算してくださったことを感謝する宗教行事が行われます。

コルプス・クリスチの日には特別なミサが行われ、行事の間に司教が街中を通る儀式が行われます。司教たちが歩くための道は、カーペットや花などで華やかに飾られます。道を飾る習慣は、ブラジルではミナスジェライス州のオウロ・プレットが最初に始めたそうで、ブラジル各地で趣向を凝らした飾り付けがなされるのが見どころでもあります。

コルプス・クリスチの行事自体は1193年に始まり、1264年にローマ教皇ウルバヌス四世によって公式な行事として認められました。コルプス・クリスチで信者が行列を作るのは、約束の地に居る神に続く道への行進を象徴しているそうです。

このコルプス・クリスチは有名な「最後の晩餐」と関係があります。イエス・キリストが磔処刑される前に、弟子たちとともに最後の晩餐を開き、次のように言いました。

「イエスと弟子たちが食事をしていると、イエスはパンを手に取って祝福し、ちぎって弟子たちに配りました。そして、「このパンを手に取り、食べなさい。これは私の身体です。」イエスはまた、杯を手に取り、感謝の祈りを捧げたうえで弟子たちに渡しました。「この杯を飲みほしなさい。これは神と契約した私の血です。罪が許されるために多くの人に注がれるのです。」(マタイによる福音書26章26-28節から意訳)

最後の晩餐が開かれたのは木曜日、キリストが磔刑を受けたのが金曜日、そして復活したのが日曜日とされています。「コルプス・クリスチ」はキリストの聖体を祝う儀式なので、三位一体の日曜日の次の木曜日(イースターの60日後)に行われます。

さて、ブラジルには、キリスト教関係の祝日が多いので、この「コルプス・クリスチ」も、その一つだと思っていました。

しかし、クリスマスやキリスト受難日は<国民の祝日>ですが、コルプス・クリスチは<”任意の”祝日>で、休みにするか否かは雇用主の判断に委ねられています。ブラジル人にも国民の祝日と勘違いしている人が結構多いようです。

ちなみに、有名なカーニバルも<”任意の”祝日>であるというのを今年初めて知りました。公休日にしている自治体もあるようですが、筆者の務める会社は繁忙期だったのでカーにバル期間も普通に働いていました。通勤の際に道が混んでいないのは嬉しいですが、ゴールデンウィークに働いているような気分になったのを覚えています。

(文/唐木真吾)

最終更新:6月4日(土)17時57分

MEGABRASIL

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。