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サミットで3日間だけ使用の建物に28億円+解体費3億円 外務省「安いと信じる」

BuzzFeed Japan 6月4日(土)9時0分配信

5月に開かれた伊勢志摩サミットで、各国報道陣の取材拠点となった国際メディアセンター。その横に約28億5000万円かけて建てられた「別館」が、10月までに解体される。解体費は約3億円だ。

インターネット上には、「もったいない」の声も。たった3日間で31億円と聞くと、こういう反応が出るのは当然だろう。BuzzFeed Newsは外務省に取材した。担当者はこう断言した。

「安いと信じている」

本当にもったいなくないのか。さらに聞いてみた。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

3日間で約5千人が利用

「アネックス」と呼ばれるこの別館には、日本食を提供するダイニングや、日本の技術、伝統文化の展示、三重県の魅力を発信する情報館などが設けられていた。外には、日本庭園もあった。外壁や内装には三重県産の杉や国産の檜が使われ、海外メディアに日本をアピールした。

5月25日朝から28日正午まで使われたこの施設には、33の国と地域から約5千人の報道関係者が詰めかけた。中でもダイニングでは無料で食事が提供され、取材に訪れた記者が太るほどのおもてなしがあったという。

サミット取材に参加したBuzzFeed Japanの古田大輔編集長に聞くと、「サミット期間中は、会見の取材をしたり、記事を書いたり。ご飯は食べるけれど、展示をゆっくり見る暇はなかったし、見学スペースに立ち寄る人はそれほど多くなかった」と話す。

いろんな事情があるようだ

BuzzFeed Newsは外務省の「伊勢志摩サミット・広島外相会合準備事務局」の担当者に取材をした。

ーーなぜ解体するのですか
もともと一過性の建物として計画していました。土地は県有地なので、更地に戻してお返ししないといけません。建設に使った部材は99%再利用します。そうやってコストを下げている仮設建築物なので、耐火性や耐久性も低い。恒常的に使うことはできません。

ーーもったいないのでは
もちろんそういう考えもありますが、恒常施設として建てるのであれば、1.5倍とか、2倍のコストがかかります。そのランニングコストや維持費用を議論する必要があります。

ーー安く抑えられたのですか
そう信じています。フロント部分には木材を使っていますが、ほとんどが鉄骨です。ぜいたくなものではないと理解しています。工期も短く、三重県に同様の建物を建てるとすれば、抑えている方です。

ーーもっと簡素なものじゃだめなのですか
日本の場合は例えば自然災害が多い。それに耐えられる施設が必要です。地震や台風があったときに施設が壊れてはいけないとなると、プレハブやテントでは難しい。国際会議で何千人というメディア関係者が来られたときに、安全に、快適に作業できるスペースということで考えた施設のスペックでした。

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最終更新:6月5日(日)2時42分

BuzzFeed Japan