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佐賀市長、防衛省副大臣との“10分会談”に不満 消化不良の計画説明「進んだと思わない」

佐賀新聞 6月4日(土)14時50分配信

 佐賀空港へのオスプレイ配備計画の施設配置案について、若宮健嗣防衛副大臣から説明を受けた佐賀市の秀島敏行市長は3日、「何かが進んだとは思っていない」と述べ、慎重な姿勢を改めて強調した。具体的な質問ができないまま会談が終了したため、不満も漏らした。

 A4判6枚の資料を説明するために設定された会談時間は、わずか10分だった。副大臣が強調したのは2点。ノリ養殖をはじめとした周辺環境に配慮する姿勢と、佐賀空港の「防災拠点」としての活用だった。

 「自衛隊と共用する考えはない」との記述がある公害防止協定覚書を尊重する考えを示してきた秀島市長。今回も「協定を整理しないままでは本格的な議論はできない」という姿勢で臨んだ。「合併して10年。市民を二分するような(防衛省の)提案は、困ったなと感じている」。言葉を選びつつ率直な思いを伝えた。

 2014年7月の初要請以降、「防衛省側の発言の内容、ニュアンスが違うことがあり、戸惑いがあった」と振り返り、信頼関係の構築に努めるよう注文した。「時間があれば質問したいことがあったが…」。やりとりは限られ、会談は消化不良に終わった。

 「副大臣との顔つなぎという意味合いが強かったかもしれない」。秀島市長は会見で“10分会談”の感想をこう漏らした。計画に対する考え方を問われると、賛否が割れている現状や協定が結ばれた経緯を踏まえ、「積極的に推進する立場にない。しぶしぶ(受け入れる)か、絶対反対のどちらかだ」。独特の言い回しで計画への戸惑いを表現した。

最終更新:6月4日(土)14時50分

佐賀新聞