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東大、マウスで脱細胞化組織による子宮再生に成功

ニュースイッチ 6月4日(土)9時20分配信

ヒトの月経に関わる遺伝子の解明も

 東京大学医学部付属病院の廣田泰講師らは、マウスの子宮組織から細胞を除去した「脱細胞化組織」を作り、別のマウスの子宮に同組織を移植して子宮の損傷部を再生することに成功した。

 脱細胞化組織の移植は、移植後の拒絶反応の原因となる細胞を事前に取り除くため、拒絶反応を抑えられる利点がある。治療したマウスに妊娠する能力があることも確認した。

 脱細胞化組織を使った子宮の再生手法は、過去にラットで実施した例が報告されている。

 今回、ラットよりも遺伝子改変しやすいマウスで再生に成功したことで、ヒトの月経や出産後の子宮組織の再生に関わる遺伝子の解明が進むことが期待される。

 脱細胞化組織の作製では界面活性剤「ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)」を使った。マウスから取り出した子宮をSDSの溶液に約1時間浸して細胞を破壊。細胞の周りの骨格部分「細胞外基質」だけを残した脱細胞化組織を得た。

 脱細胞化組織を別のマウスの子宮の損傷部に移植したところ、移植後1カ月で損傷が治った。

最終更新:6月4日(土)9時20分

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