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周囲の評価覆す急成長 オコエ瑠偉はいかにして進化を遂げたのか

Full-Count 6月4日(土)9時49分配信

楽天ドラ1・オコエ、わずか1年で「育成レベル」から1軍での躍動へ

 楽天のオコエ瑠偉が、急激な飛躍を見せている。

 5月31日・阪神戦の7回にプロ初安打となる右前打をマーク。13試合、13打席目でようやくメモリアルヒットを放つと、吹っ切れたように8回には左前打でマルチ安打。翌6月1日の同カードでは右中間への二塁打でプロ初長打初打点を記録した。一度は2軍落ちを経験しながら、1本のヒットを口火に一気にひと皮むけたような印象だ。

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 周囲の予測を上回る急成長。振り返れば、オコエはこれまでも同じような軌跡を辿ってきた。

 ドラフトイヤーを迎えた関東一高3年春、オコエの名は決して全国区ではなかった。

 あるセ・リーグスカウトは当時を振り返る。

「身体能力は高くて、素材としてはおもしろいけど、打撃がまだまだ。どの球団も、育成から下位指名という評価だった。それが、あっという間に成長するなんて……」

プロ1年目の飛躍は必然?

 当時の各メディアの報道も「ナイジェリア人の父を持つ」という形容詞が必ず使われ、どちらかというと野球の実力よりも珍しさに注目が集まっていた。

 それが、どうだろう。オコエは春から夏にかけて急成長を見せ、周囲の評価を覆していった。夏の西東京大会では、今も高校野球ファンの語り草となっている“センター前二塁打”をマーク。甲子園では背走しながら大飛球を捕球する超ファインプレーを演じ、土壇場で初の4強入りに導く決勝2ランを打つなど、走攻守どれを取っても超高校級のレベルを見せつけ、一躍、各球団の1位指名候補に浮上した。

 その急成長は、本人の高い意識と吸収力に支えられていた。甲子園の後に出場したU-18W杯では、ボールに対してやや遠回りする特徴的だったスイングを西谷浩一監督(大阪桐蔭)の助言でトップを早く作る打撃フォームに改造。チームメートの仙台育英・平沢大河(現ロッテ)のタイミングの取り方を見て学び、準優勝に大きく貢献した。

 こうして見ると、プロ1年目に見せている飛躍も、オコエが辿ってきた軌跡からすれば必然なのかもしれない。

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最終更新:6月4日(土)9時49分

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