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玉木宏、これまでの役者人生「変人役多かった」 今後は脇役にも意欲見せる

クランクイン! 6月4日(土)5時50分配信

 映画『探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海』が公開を迎える。天才脳科学者・御手洗潔(みたらい・きよし)を演じる玉木宏が、本作にまつわる思いや自身の役者人生について語ってくれた。

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 本作は、島田荘司原作の本格ミステリー作品。御手洗が、半年で遺体が6体流れ着いた“死体島”や誘拐事件の謎に迫り、真実を解き明かす。玉木は「ミステリー物は過去に多く描かれてきましたが、島田さんの魅力は歴史を上手く絡めている点。張り巡らされた伏線が、最後に一つに結びつくのが面白い」と話す。

 御手洗はIQ300以上で頭脳明晰、語学堪能、容姿端麗。そして探偵が趣味の天才。これまでの役者人生でも「変人役が多かった」と振り返る玉木だが、「御手洗はとくに掴みどころがなかった」という。

 「彼はIQが高くてちょっと人間離れした変人。常人の想像の次元を超えていて、演じる上で難しい役どころです。感情的なセリフもなく、身振り手振りを抑えた演技の中に彼のキャラクターを埋め込まなければなりませんでした。撮影が終わった今も不完全燃焼な感じです。それは彼が感情の起伏が少ない、淡々とした完璧人間だからこそ感じる感覚かもしれません。30代の今だからこそ頂けた役だったのではないか、と思っています」。

 もう一つ苦労した点は役の切り替え。「新しい役を演じるときに一番苦労する時期が、作品に入る直前です。今回は御手洗の撮影の終盤と朝ドラのクランクインの時期がちょうど重なっていました。新しいことが始まるとそれで頭がいっぱいになるので正直しんどかった」と明かす。


 そんな玉木が最近ハマっているものはベビーカステラ。「大阪で気に入っている店があって(※朝ドラ『あさが来た』の収録場所が大阪だった)。差し入れがてら買って、自分が一番食べていました(笑)。都内でもタイミングが合えば買いに行っています」と告白。ハマった理由を問われると「シンプルで優しい味で、何だかホッとするから。チョコレート味、プレーン味、チーズ味。何でも好き」と話して顔をほころばせた。

 今回の御手洗役は、原作者の島田が大河ドラマ『篤姫』で坂本龍馬を演じる玉木を観て「この人しかいない」と惚れ込んで実現した。いわば唯一無二の存在として役に選ばれる、役者冥利に尽きる現状について玉木は「俳優ならオーディションに落ちまくる時期は誰もが経験します。それでも諦めずに続けていれば、運やタイミングも含め、適材適所の役に選んでもらえる時がいつの日かきっと来ます」という。「今回のように自分の意図していないところで物事が動くこともあります。だから何がどうつながり、活きてくるか分かりません。一つひとつの作品に全力でぶつかってきた結果、知らず知らずのうちにその経験や苦労の積み重ねが僕を助けてくれていますね」。

 今年1月、36歳を迎えて30代もいよいよ後半。今後は「もっと脇役も経験してみたいです。脇役は主役のキャラクター設定に比べて歯抜け状態になることも少なくなく、その間を俳優が考えて埋めなければなりません。役と向き合う作業が想像以上に多くて大変なんです」と話し、新境地の開拓に余念がない様子を見せた。(取材・文・写真:サクライコウジ)

 映画『探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海』は、6月4日より全国ロードショー。

最終更新:6月4日(土)15時0分

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