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能登の里山、外国人に人気 七尾でツアー、田植え体験

北國新聞社 6月4日(土)3時2分配信

 七尾市と中能登町の3農家3団体が受け入れる外国人向け「農家ビジットツアー」が人気だ。日米の旅行代理店が募集しているツアーで、開始から10年目の今年は4~11月に35組の受け入れを予定し、年間で初めて千人を超える見込みとなっている。3日は米国とカナダからのツアー客25人が同市伊久留(いくろ)町で田植えを体験し、日本の都市部では味わえない「能登の里山」の魅力を堪能した。

 ツアーは「エッセンス・オブ・ジャパン」と銘打ち、米国人を中心に富裕層を狙って企画されている。能登のほか、京都、金沢、飛弾、東京などを約2週間かけて巡る。中能登町の地域おこしグループ「能登乃國ゆするぎ塾」がツアー客と能登の農家の橋渡し役を担い、2007(平成19)年から毎年500人ほどを受け入れてきた。

 七尾市伊久留町では、今年に入って5組を受け入れており、3日の田植え体験では、ツアー客があぜで身をかがめながら苗を植え込んだ。地元の農家グループ「グリーンファーム196」の会員が水稲栽培の歴史や用水の役割、稲作と祭りの関係などを紹介した。

 ツアー客は手作業で行われる田植えの様子をカメラに収めようと、盛んにシャッターを切り、「どうして日本人は白い米を好むのか」「稲はどれくらいの高さまで育つのか」などと、熱心に質問した。

 能登乃國ゆするぎ塾の大湯章吉塾長によると、これまでは07年の能登半島地震や2011年の東日本大震災、円高の影響でツアーがキャンセルになることがあったが、今年の予約状況は安定しているという。

 イギリスやドイツ、オーストラリアなどからもツアー客を受け入れており、多くの参加者が日本の食の安全に関心を示しているという。大湯塾長は「ツアー客の受け入れに合わせ、能登の安全な農作物を売り込みたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:6月4日(土)3時2分

北國新聞社