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ジョコビッチ 史上最高の1人に加わるか、「ライバル」マレー戦へ<男子テニス>

tennis365.net 6月5日(日)15時14分配信

全仏オープン

テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は大会最終日の5日、男子シングルス決勝戦では、第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が第2シードのA・マレー(英国)と対戦し、大会初優勝と同時に生涯グランドスラム達成を目指す。

ジョコビッチ あわや失格処分

世界ランク3位のR・フェデラー(スイス)が、2009年のウィンブルドンで優勝したことで、それまでP・サンプラス(アメリカ)が持っていたグランドスラム最多優勝を抜き15度目の優勝を飾ると、史上最高の選手は誰かという論争が生まれた。その後フェデラーは、優勝記録を17度にまで伸ばしている。

そしてその論争は、R・ナダル(スペイン)によって再燃された。

2008年のウィンブルドンでフェデラーを下し、2010年の全米オープンではジョコビッチを下して優勝を飾り、同時に生涯グランドスラムを達成。史上最多となる9度の全仏オープン優勝を持つナダルがまたその論争を起こした。

ジョコビッチが決勝戦で勝利すると、ジョコビッチがその論争に再び火をつけるかも知れない。生涯グランドスラムの達成に加えて、フェデラーもナダルも未だ達成していないグランドスラム4大会連続優勝を飾ることとなるからだ。

これまで全仏オープンの決勝の舞台に3度立っているジョコビッチだが、そのいずれも敗戦に終わっていた。今回優勝すると、自身12度目のグランドスラム優勝となり、フェデラーが持つ最多記録の17度も視野に入ってくる。

しかしながら、今回の優勝の価値はそこまでないという意見も見られるのは、最大の対抗馬であるナダルが左手首の怪我のために大会序盤で棄権。フェデラーも腰の怪我の治療から大会開始前に欠場を表明し、今年の全仏オープンはその二人を欠く大会となってしまったからだ。

クレー・キングと言われるナダルがいない中、ここまで危なげない勝ち上がりを見せているジョコビッチ。決勝進出を決めると、コートにいたボールキッズ達と勝利を喜び、その気持ちをフランス語で語り、観客からも大きな拍手を浴びていた。ここまでの6試合でジョコビッチが落としたセットはわずか1セット。

29歳同士の対戦となる決勝戦。ジュニア時代から戦ってきたマレーについてジョコビッチは「彼は最もテニスに全力を注いでいる選手の一人。常に向上しようと努力を続けている。もちろん自分もそうしている。」と語っていた。

そして「我々のライバル関係は子供の頃にまでさかのぼる。自分の方にアドバンテージがあるとは思っていない。精神的には、コートに立つとある意味ほんの数パーセント、もしかしたらあるかも知れないが、彼もここまで最高のプレーを見せている。」と続けた。

最終的には、誰が史上最高の選手かという論争には決着がつかないかも知れない。なぜなら、どうやって今のテニスと、1969年に全てのグランドスラムで優勝を飾り年間グランドスラムを達成したR・レーバー(オーストラリア)が、木製のラケットで戦っていた時代を比較できるというのか。

マレーはまだその論争の一員にはなれないかも知れない。ジョコビッチもまだかも知れない。しかしながら、5日に行われる決勝戦での勝利は、その論争へ繋がる勝利となることは疑う余地もない。

(STATS - AP)

tennis365.net

最終更新:6月5日(日)15時14分

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