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日ハム大谷、日本新163キロも「70点です」 圧巻の二刀流も満足できず!?

Full-Count 6月5日(日)19時21分配信

東京Dに地鳴りのようなどよめきも…「163キロは後で知った」

 どよめきのボルテージが1球ごとに増していく。5日の巨人戦。4回1死満塁、日本ハム・大谷翔平投手がクルーズへ投じた4球目、東京ドームの電光掲示板に、日本プロ野球最速を更新する163キロの数字が出た瞬間、地鳴りのようなどよめきはピークに達した。

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 この場面、日本球界が生んだ異次元の素材は一気にギアチェンジした。クルーズへの初球は161キロ。これはボールとなり、2球目の157キロで空振りを奪うと、3球目の空振りを奪ったフォークは146キロをマーク。そして、クルーズが懸命にカットした4球目の速球は、クルーンと自身が持っていた日本最速記録の162キロを1キロ更新する163キロに達した。

 5球目の122キロのスライダーは三塁への痛烈なゴロで、レアードは一度弾いたが、「5-2-6」と渡る併殺で事実上、この日の勝負は決まった。大谷は「手応えはなかった。163キロは後で知った」と語ったが、腕を極限まで振って、巨人打線を封じようとした結果、日本プロ野球新記録が生まれた。

 初回、先頭の大田にストレートを左翼席に運ばれた。巨人の7連勝を阻止するため、「今日は一人で投げるつもりだった」と完投を考えていた大谷だったが、立ち上がりにいきなり1点を失った。だが、3回に田中賢が「昨日、一昨日と悔しい思いをした」と右翼へ逆転タイムリー。さらに、大谷自身もこの日自ら評価できるプレーの1つだったという中犠飛で、3点目を奪った。

漫画の世界のような“リアル二刀流”も、悔やんだ最終回のプレー

 5月29日の楽天戦に続く“リアル二刀流”。初回は2死二塁で中田が三振に倒れたが、大谷はネクストバッターサークルにいて、ベンチ前でわずか2球のキャッチボールでマウンドに上がっている。本人は否定するが、いきなり大田に一発を浴びたのも二刀流の影響だったのかもしれない。

 流れを絶対に渡すわけにはいかない。そんな責任感が、4回の大ピンチでのギアチェンジを後押ししたのか。

「真っ直ぐが良かった。(ピンチで)ある程度、真っ直ぐでファウルをとりにいくのはいいんじゃないですか。最近は(ギアチェンジが)うまい具合に回り始めている」

 163キロについては、世界にはもっと速い球を投げる投手がいると言って、胸を張ることはなかった。ただ、この日は犠飛に加え、自己最長を更新する15試合連続安打も記録。プロ野球で投げて、打って―。野球をやる人間としては、漫画の世界のような“リアル二刀流”。結果を出せれば、こんな楽しいことはない。

 日本ハムは6-2で勝利し、連敗を2でストップ。9回6安打2失点10K(自責1)での完投に加え、3打数1安打1打点を記録した大谷は試合後、「100点満点か」と聞かれ、9回にベースカバーを怠り2点目を与えたことで30点マイナスの「70点です」と控え目に答え、笑いを誘った。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

最終更新:6月5日(日)22時30分

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