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au「三太郎」一寸法師役、“前野朋哉”ってどんな人?

クランクイン! 6月5日(日)6時0分配信

 au「三太郎」CMシリーズに一寸法師役で初登場した俳優・前野朋哉。ちょっぴりイラっとさせる妙なテンションだが、自分のキャラクターを確立しきれていないという絶妙な役どころを好演している。映画を主にこれまでも映像作品に出演を重ねてきた前野。今回、錚々たるメンバーの仲間入りを果たしたことで、彼の存在を知った人も多いのではないだろうか。

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 ふっくらとした輪郭にさがった眉、笑顔がいかにも“良い人”なイメージを与えお茶の間の好感度も抜群な前野だが、もともと志望していたのは監督業。学生時代に石井裕也監督が手掛けた『剥き出しにっぽん』で俳優デビューしているが、本作で照明助手としても参加している。

 2008年には初の長編作品『ショッキングピンク』で主演、監督を務めたのち、同年に『GOGO まりこ』、監督、脚本、そして主演した『脚の生えたおたまじゃくし』を2009年に発表。監督業に力を入れる傍ら、『モテキ』 『アフロ田中』など話題作で店員役・高校生A役などを演じていたが、2012年のヒット映画『桐島、部活やめるってよ』で神木隆之介演じる主人公と同じ映画部の同級生役に起用。おとぼけていそうで辛辣な物言いのキャラクターで存在感を発揮した。

 その後、映画では『日々ロック』『娚の一生』、ドラマ『空飛ぶ広報室』、連続テレビ小説『マッサン』など人気作に多数参加、ウエダアツシ監督によるNHK Eテレ『前野クンの中の人』では主演も務めている。

 前野の魅力は、その親しみやすさだが、それは画面の上だけではないようだ。前野をよく知る関係者によると「人と壁を作ることはなく、かといって自分の事を話し過ぎるわけでもない。一緒にいて心地いい環境を作ってくれる」とのこと。前野のツイッターを見てみれば、話題作に多数出演するいまも豪華共演者との写真はほどほどに、タケノコ狩りや馬乗りなどほっこりなプライベート写真のほか、学生時代の知り合いの監督作、出演作の告知をするなど、その人柄が伝わってくる。


 プライベートでは2014年3月に一般人女性と結婚、男児が誕生。前野は過去に「たまひよ」のCMに出演しているが、関係者が語るところによると「“たまひよ”ばりの子煩悩」だそうで、その愛息子は今期のドラマ『重版出来!』(TBS系)で前野演じる八丹カズオの息子として子役デビュー。愛嬌のある下がり眉をそのまま受け継いでいる。

 もともと監督志望であることも、ほかの俳優と一線を画しているようだ。前述した『脚の生えたおたまじゃくし』はゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター・コンペティション部門で審査員特別賞を受賞。その翌年、大阪で開かれた映画祭のトークショーで、『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』で知られる香港人監督ジョニー・トーから「将来有望な監督」と評価されるほどの実力を備えている。

 そんな前野にとって、もともと監督業をする生活の糧として行っていた俳優業。それだけに演技からもガツガツとした雰囲気がない。「“俳優っぽさ”が前面に出ていない。その辺に本当にいそうな感じが出せるのは、演技をしながらも“製作者側”の立場を持っているからなのではと関係者。実際、注目を集めるきっかけとなった『桐島、部活やめるってよ』では、監督業に携わり映画を熟知していることから“映画オタク”な高校生役に起用されたとの話も。やる気がない、との表現とは違い、いい意味の“脱力感”にその汎用性があるのかもしれない。CM出演で知名度をあげた今、俳優として、監督としての今後が楽しみだ。

最終更新:6月5日(日)8時11分

クランクイン!