ここから本文です

袴田利家りりしく、笛木お松は笑顔 百万石行列

北國新聞社 6月5日(日)3時38分配信

 金沢百万石まつりのメイン行事、百万石行列では、武家文化を象徴する武者行列が県都を練り歩いた。前田利家役の袴田吉彦さんとお松の方役の笛木優子さんは「利家さま」「お松の方」との歓声に応えて見物客に笑顔を向け、今も県民に愛される夫婦を演じきった。前田家の慶事を喜ぶ祝祭を再現した加賀百万石「盆正月」(北國新聞社後援)では、来場者は華やいだ雰囲気に浸った。

 「皆の者、いざ出立じゃ」。JR金沢駅東広場で、勇ましく勝ちどきを上げた袴田さんは、「殿、かっこいい」「ずっと待っていたよ」との声援に手を振って応えた。得意の乗馬を生かし、白馬を左右の沿道に寄せて笑顔を振りまく様子も見せた。

 作曲家で県歌謡文化協会理事長の乙田修三さんが「あゝ前田利家公」を歌い上げ、袴田さんと大勢の家来を送り出した。

 お松の方役の笛木さんはにこやかに手を振り、藩主を気丈に支えた妻を演じた。韓国ドラマでも活躍する笛木さんを応援しようと、市内に滞在している韓国月進会の12人も観覧席を立ち上がって見送った。

 金沢城公園の入城祝祭では火縄銃による祝砲に続き、武士が弓や槍(やり)などを駆使した戦稽古を繰り広げた。長槍を受け取った袴田さんが「松、共にこの地を守ろう」と笛木さんに語り掛け、金沢の繁栄を誓い合う藩祖夫婦の姿に見物客は大きな拍手を送った。

 大役を終えた袴田さんは「利家公になりきったつもりが、沿道からの熱気が想像以上で、圧倒された」と充実した表情を浮かべた。笛木さんは「お松の方がみんなに愛されていることを実感した」と振り返った。

北國新聞社

最終更新:6月5日(日)3時38分

北國新聞社