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[総体]「コイツら、凄い」またも指揮官唸らせる白星!履正社がタフな戦い制して決勝L2連勝!:大阪

ゲキサカ 6月5日(日)7時7分配信

[6.4 総体大阪府予選決勝リーグ第2節 東海大仰星高 0-1 履正社高 J-GREEN堺]

 平成28年度全国高校総体「2016 情熱疾走 中国総体」サッカー競技(広島)への出場枠2を争う大阪府予選は4日、4校による決勝リーグの第2節を行った。第1試合では昨年全国8強の履正社高が東海大仰星高に1-0で勝利。2連勝で首位の履正社は5日の最終節で大阪学院大高と、1勝1敗で3位の東海大仰星は興國高と戦う。

「コイツら、凄いわ」「ミラクルだと思います」。13、14年度の全国高校選手権で8強、昨年の全国高校総体でも履正社を8強へ導いている平野直樹監督を唸らせる戦いぶりだ。今大会、履正社は大阪桐蔭高、関西大一高というプリンスリーグ関西勢と同ブロックに入った激戦区を突破。関西大一を2-1、昨年の優勝校でもある大阪桐蔭を1-0で退けた履正社は決勝リーグ初戦でも興國高に押し込まれながら1-0で制し、再び厳しい戦いとなったこの日も1-0で勝利した。平野監督が「今年は力がない。厳しいと思っていた。プリンスは残留が目標という思いもあった」と認める世代だが、春のプーマカップを制し、プリンスリーグ関西で現在首位。そして総体予選の厳しい戦いでも底力を示し、決勝リーグ2連勝で単独首位に立った。それもエースFW澤島輝(3年)や主将のDF清水遥生(3年)をケガで欠きながらも、先発3人だけの3年生を中心としたメンバーが白星を全力で求めてもぎ取っている

 出られない3年生たちのためにもという思いもチームのエネルギーとなった。立ち上がりからスピーディーなパスワークでボールを左右、そして縦のスペースへ動かす履正社は11分に先制点を奪う。MF坂本樹(2年)の素晴らしい展開から右SB夏山瑞輝(3年)が上げたクロスをニアのFW町野修斗(2年)がヘディングシュート。クロスバーを叩いた跳ね返りを2年生MF弓場大輝がダイビングヘッドで押し込んだ。細身だが、巧みな身のこなしが特長で「ドリブルもパスもできて、シュートも打てて、相手が自分についたら嫌やと思うような怖い存在になりたいです」と語る弓場が泥臭く身体全体で決めた一撃。「ヘディングで決めるのは珍しいぐらいなんですけど。こぼれてきたんで体で行こうと思いました。自分たちの代が中心となって今、出ている。毎試合頑張っていきたい」というゴールで履正社がリードを奪った。

 履正社はMF濱瞭太(1年)、FW野口天葵(1年)という先発起用された1年生たちも奮闘。そして町野のポストワーク、MF安羅修雅(2年)の仕掛けなどもアクセントに攻めたが、東海大仰星は徐々にペースを握っていく。右サイドヘ流れる10番MF松井修二主将(3年)がチャンスに絡み、また安定感光るGK宮本一郎(2年)を中心に守る守備陣は相手のクロスを的確に跳ね返すなど、失点を引きずることなく履正社に対抗。そしてセカンドボールの攻防戦で優位に立った後半は存在感を増したMF谷野龍馬(3年)や左の強力SB面矢行斗(3年)を起点とした攻撃で履正社ゴールを脅かす。後半8分には谷野のラストパスから右MF星野龍太郎(3年)が右足を振りぬき、10分には面矢のサイドチェンジから星野が右サイドを破る。そして星野の折り返しに交代出場のMF尾花優太(2年)が飛び込むが、履正社は前半から再三好守を見せていたCB清翼空(3年)がブロック。守備の柱である清が存在感あるプレーを見せ、CB左居隼人(2年)や左SB難波智博(3年)のカバーリングも光る履正社は14分にもクロスの折り返しを谷野に狙われたが、GK瀧浪朋生(2年)が反応良くキャッチして得点を許さない。

 中盤を3ボランチへスイッチした終盤も我慢の展開となった履正社だが、それでもクロスを簡単には上げさせず、こぼれ球への反応も相手を上回って1-0で勝利。キャプテンマークを巻いた清は「本当にボクらは強くないので。去年に比べて上手くもない。でも戦う部分とか負けない。割りきってチーム全員で戦うということは意識しています。厳しい戦いやったんですけど、何とか勝てて良かった。ボクらの持ち味は粘り強い守備。そこはしっかりと我慢して失点ゼロで行けたことは良かった」と胸を張った。

 選手権、総体と3年連続で全国8強まで勝ち上がってきたプライドがある。志向している攻撃的なサッカーはまだ十分ではないが、先輩たち同様に勝つチームを作り上げてきた。日本一を目指して才能たちが各地から集結し、下級生を中心に好素材がいるチームは厳しい戦いを勝ち切ることでまたひとつ、成長を遂げている。「ボクたちの目標は全国制覇。去年の3年生の思いも受け継いでいきたい」(清)、「常に全力を出さないといけない。(全国ベスト8のチームが)マックス出せたら(格上の)強いチームよりも、強いチームになる。目標は全国優勝です」(弓場)という目標を達成するために、選手たちはまた指揮官を驚かすような戦いを示すか。決勝リーグ最終節の大阪学院戦でも、戦い抜いて、勝ち切って、「強くない」評価を覆す履正社が、目標へまた一歩前進する。

最終更新:6月5日(日)7時53分

ゲキサカ