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インフキュリオンが元玩具屋も採用する理由とは?

ZUU online 6月6日(月)12時10分配信

「決済サービス」と言えば、金融のド真ん中だと言える。そのノウハウや実務経験を生かして、先端的な分野のコンサルも行うインフキュリオン・グループではさまざまなキャリアを持つ人に活躍の機会があるようだ。

にわかには、多くの企業が謳う「色んなキャリアの方に活躍の場があります」という標語のように、その言葉は響く。しかし、実際に同社に集った社員のキャリアバックグラウンドは実に多様だ。もともとは玩具屋さんに勤めていたり、大学の助教という教職にあったり、製薬業界でMRに従事していた人までもが勤務しているという。

クレジットカード会社や保険会社でのキャリアを豊富に持つコンサルタントもいることを踏まえれば、多様な文化や知識を持つ人材が集っているといえそうだ。そんなインフキュリオン・グループがさまざまな人材を受け入れている事情を今回は、同社取締役である神沢順氏へのインタビューを通じて探る。

ちなみに、神沢氏は、クレジットカード会社に勤めた経歴を持ち、前職では人事にも携わったことから、インフキュリオン・グループの人事を全般的に支え、組織構築を推進しているとのことだ。

■「学ぶクセ」は求められる資質

神沢氏の言葉を早速、紹介しよう。同氏は「一口に、FinTech企業で活躍できる人材とは言っても、コンサル人材と、(子会社の)リンクプロセシングのような決済インフラ、雑誌のカード・ウェーブの編集ではまた違った能力がいる」と話す。

一般的な言い方になってしまうが、コンサルタントにとっては、精細な調査を行うだけではなく、アイデアを出したり思考力を駆使したりする才能が求められる。また決済インフラを運営するためには、定型的な業務を慎重に、間違いなく進められることが評価されるといえるだろう。

その中で、コンサルティングのような非定型的な業務を推進する一方で、同社は変化の激しい環境にも適応できる人材を評価しているという。神沢氏は特に、「学ぶ姿勢」の重要性を強調する。シンプルに言えば、情報や知識を自分から進んでインプットし、どんどんと学んでいく習慣、いわば自律的に「学ぶクセ」を持っているのが望ましいと言えそうだ。

実際に、同社の採用プロセスでも「学ぶ姿勢」はチェックリストの一つ。「いまは何を学んでいるのか」や「いまはどのような事に興味を持っているのか」といった質問を候補者に投げかけ、参考にしているとのことだ。神田氏は「中には、プログラミングを学び、自動で動画を録画・保存するシステムを作ったりマンガを描いたりしているメンバーもいる」と、社員の意外な一面も明かす。

また自律的に学ぶクセを持っているかどうかの判断するためには、神沢氏は「どんな仕事をやってきて、どんな努力をしてきたのか、どんなことを感じて仕事をしているのかということが重要だ」と、基本的な質問を「学ぶ姿勢」という観点から点検し、一緒に働く仲間としてどうか、見極めようとしているようだ。

ただ、実のところ、社長との面接から始まる入社ルートもあることはあるという。しかしながら、こちらは、社長から直接、候補者に声をかけるケースで、理念への共感や仕事への意欲というような定性的に評価される雰囲気がある様子だ。

■目指すは「長くアウトプットし続けられる組織」

インタビューに答えた神沢氏は、「理想の組織」についてもアツく語っており、インフキュリオン・グループの将来の姿も思い描く。同氏は「組織としては、長くアウトプットをしていけるものにしていきたい。そのために長く、会社でアウトプットしてくれるようなメンバーに入ってもらいたい」と話し、長期的に高いパフォーマンスを示せる組織の未来像を描き出す。

さらに、オモシロイことに(特に大組織での)サラリーマン経験も強みになるという。この点について神沢氏は「フィンテック業界では、大きな組織、大企業に勤めた経験を持っていることが有利にもなる。名刺の渡し方を知っているとか、飲み会の席での振る舞い方を知っているとか、この会社には『このビールの銘柄を出す』といったことを知っていることも役に立つ」などと解説する。

ほかにも、「大組織特有の担当者の気持ちや、社内で企画を通せるかどうかなど、そうした点を理解して取り組むことで大組織と共に仕事をしていける」と同氏は解説した。

そのため、評価の仕方も通常と異なるアプローチを描き出す。同社は能力評価の基準を独自に設定しており、「どこまで周囲を巻き込めるか」「どれだけ議論のリードをできるか」といった項目を設けて、社員のパフォーマンスを測っているとのこと。

ほかにも、マネージャーの横からの評価や、下からの評価もあることはある。ただ、インフキュリオン・グループの組織のコンセプトとしては、フラットでやりたいように挑戦できる雰囲気を作ることを目指しているという。そのための工夫としては、現場にメンターを何人かおいておき、その中で回していこうとしているのが現状だという。

■結束を強める合宿とアイデアを共有するプレゼン大会

さらに、コンサルでは学習が必要なのは当然だ。そのために、海外事例の情報収集の役割を持つ人を設けて、月1回はオフラインで会い、情報を共有する機会を設けている。オンラインでの情報共有もしているものの、それだけでは読まれない可能性もあるので、強制的なインプットの機会を設けているということだ。

社員の相互理解を促進する取り組みもある。インフキュリオン・グループでは、毎年、2回の合宿を実施。その内の1回は、泊まりにしている。温泉へいくことになっているが、その際に、生まれてから、今までの人生の充実度をグラフにしてもらう、人生充実度チャートを作ってもらい、解説してもらうなど、相互理解に役立っている。

ほかにも、月1回は、企画のプレゼン大会を開催するようにしており、ビールも飲める軽い雰囲気の中で、有志による事業のアイデアを出す機会もある。その場では忌憚ない議論が繰り広げられており、社長の丸山代表取締役のアイデアにも厳しい意見が飛び出すという。活発な意見を出すばを設けることも、ネストエッグなど新規事業の立ち上げなどの効果を生んでいる様子を窺える。

決済・金融セクターのコンサルティング、フィンテックへの取り組みなどで実績を積んできたインフキュリオン・グループでは、今後もさまざまなプロジェクトが展開していくだろう。その事業を着実に前進させ、新たな道を切り拓いていく人材が求められていると言えそうだ。(FinTech online編集部)

最終更新:6月6日(月)12時10分

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