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沖縄県議選:逆風の自民耐えた 二転三転「本当に本当か?」

沖縄タイムス 6月6日(月)10時17分配信

 逆風の中、県政野党の自民党は劣勢を強いられた。元海兵隊員による女性遺体遺棄事件が発生し、県民の反基地感情が沸き立つ中での選挙戦。「保守の議席を守れなかった」「逆風は厳しかった」。ベテラン議員の後継の候補者が落選し、親の地盤を継いだ「2世議員」も明暗が分かれた。
 「本当に本当か?」。6日午前2時、「当確」→「落選」→「当選」とジェットコースターのように目まぐるしく変わる結果に翻弄(ほんろう)された国頭郡区の具志堅透さん(56)は顔を赤くしながら何度も聞き返した。
 最初の喜びは5日午後11時、具志堅さんや高良文雄選対本部長(本部町長)らとバンザイ三唱。だるまの目も書き入れ、支持者に感謝していたところ、他の報道各社は吉田勝廣さん(71)の当確を次々と報道。雰囲気は一変した。
 日付が変わった午前0時20分には「私の不徳の致すところです」と深く頭を下げた。「詳しく分析しないと分からない」と述べながらも「オール沖縄の逆風があった」とうなだれた。
 午前2時、報道各社から「当選」の連絡を受けた時は高良選対本部長も事務所を離れ、残っていたのは10人。「当選」に支持者は抱き合って喜んだ。電話を掛け合って当選を伝え、高良本部長も急きょ戻り、喜びを分かち合った。「待っていて良かった」と涙を流す支持者もいた。
 現職の花城大輔さん(44)は、6人の候補者で定数5を争った少数激戦の沖縄市区を勝ち抜き、支持者らと抱き合って喜びを分かち合った。
 花城さんは当確後のあいさつで、「つい最近まで落選候補者の筆頭だった。まさかこのような結果を迎えるとは誰が予想したか」と危機感を持った選挙戦だったことを強調。「地域のどこへ顔を出しても、支持者の活動が行き渡っているのを実感していた」と感謝した。
 2014年の県議補選に続く今回の選挙戦を「負ければすべて自分の責任」と位置づけ、「全力を傾けた」と振り返った。今後の政策の柱は、子どもの貧困問題や就学環境の整備、沖縄市胡屋の市街地活性化など多岐にわたる。支持者らを前に「これからの4年間、沖縄県と沖縄市をもっともっと元気にしていきましょう」と力強く宣言した。

<那覇>翁長さん重鎮の意地

 当確速報を確認し、選対幹部と力強く握手を交わした翁長政俊さん(66)。オール沖縄勢力から革新系現職に加え、保守系新人も出馬。自民党公認の新人候補者とも保守票の激しい集票合戦を繰り広げた。
 那覇市・南部離島区で唯一の自民公認の現職で「党県連の運営責任者の一人として何としても勝つ必要があった」と述べ“保守のつぶし合い”を制し安堵(あんど)の表情を浮かべた。
 相次ぐ米軍人・軍属による事件・事故は「われわれにとってアゲンストの風だった」と振り返り「基地問題をこう着させているのは翁長県政。基地の整理縮小を着実に進め地位協定見直しも訴えていく」と強調した。

最終更新:6月6日(月)16時13分

沖縄タイムス