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『レゴ スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の世界(2) 本作は『スター・ウォーズ』史上最高のゲームになる! TT Gamesのキーパーソンも大きな手応え

ファミ通.com 6月6日(月)18時30分配信

文・取材・撮影:編集部 古屋陽一

●まさに本物の『スター・ウォーズ』体験がここに!
 既報の通り、フランス、ディズニーランド・パリ内の“ウォルト レストラン”にて“『レゴ スター・ウォーズ/フォースの覚醒』プレス向け発表会”が開催。ここでは、開発元であるTT Gamesのアソシエイト・プロデューサー、ティム・ワイルマン氏へのインタビューをお届けしよう。

[『レゴ スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の世界]
※(1)“真の”『スター・ウォーズ』体験の実現を目指して“レゴ ゲーム”はここまで進化する


――本作の新要素は、“マルチビルド”と“フライトゲームプレイ”それに“ブラスターバトル”の3つということですが、本作にこれらの3つの要素を盛り込んだ理由は何でしょうか?

ティム 私たちはみんな『スター・ウォーズ』の大ファンなのですが、いざゲームを開発するとなったときに、「『スター・ウォーズ』という巨大フランチャイズに相応しいものを作りたい」という思いが強かったんです。本作では、ゲームプレイにおいて、さらに上のレベルを目指せる機会を与えていただきました。新しいゲームプレイの要素だけではなくて、コアとなるコンテンツを追加してゲームにさらに磨きをかけること。バグをきっちりと修正するといったことのために時間を確保しました。いま挙げたポイントは、ゲームがリリースされる度に毎回吟味されるものですが、今回は『スター・ウォーズ』ということで、より力が入りましたね。「とにかく、いいものを作ろう!」ということを、いつも以上に心掛けました。

――『スター・ウォーズ』ともなると、それは気合が入りますよね……。

ティム はい。で、本作の3つの特徴に関してですが、『スター・ウォーズ』というと、その中ではまずは“フライト”というのが真っ先に思い浮かびますよね。『スター・ウォーズ』にはすばらしいビークルや宇宙船が出てきますので、固有のシチュエーションだけでなくて、オープンな環境でも、プレイヤーの皆さんに宇宙船をコントロールしてもらえるという、『スター・ウォーズ』に相応しいフライトシステムを構築したいと考えていたんです。それによって皆さんに、映画の古典的なシーンを体験していただける。Xウイング対タイ・ファイターによるドッグファイトもふんだんに盛り込まれていますし、“フライトゲームプレイ”は、何よりも『スター・ウォーズ』ファンのために盛り込んだゲームプレイですね。

――ファンならずともうれしいところですね。では、“マルチビルド”はどのような意図で作られたのですか?

ティム こちらは『スター・ウォーズ』だから……というよりも、従来からの“レゴ ゲーム”のゲーム性を進化させたものですね。既存のゲームプレイをさらにブラッシュアップさせているんです。具体的には、“子どもがレゴを使って実際にどう遊ぶのか?”というのを再現しようとした試みになります。子どもにレゴを与えて何かを組み立ててもらうのを見ていると、あるものを組み立てて、それをまた壊して別のものを組み立てているんですね。それをゲームプレイで再現したいと考えたんです。

――なるほど。“マルチビルド”は子どもの遊びかたの再現なのですね。

ティム さらに言えば、“マルチビルド”はゲームプレイをさらに幅広くします。従来よりは戦略を駆使してのプレイが必要になって、“つぎに何が来るか?”を予測しにくくなっているんですね。“マルチビルド”は、“レゴ ゲーム”の開発の中で、必然的に生まれて来たものではありますね。私たちは新しいゲームを作るたびに、レゴがいかにゲームの中でインタラクティブに関われるかについて、改善できないものかと、つねに模索しています。さらにワンランク上を目指すには、『レゴ スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は絶好のタイミングだと思いますね。

――“ブラスターバトル”についても教えてください。

ティム これまでの“レゴ ゲーム”には一切なかった新要素ですね。じつのところ、私たちもたいへん興奮しています。“ブラスターバトル”では、ひとつのレベル(フィールド)をプレイしていると、そのレベルの中に敵の数がとても多いセクションがあります。そこでは敵にブラスターで集中砲撃されることになるのですが、物陰に身を隠さないといけなくなるんです。身を隠すとカメラアングルが変わって、低い位置からのカットになるのですが、とてもカッコイイです(笑)。移動して、さらに身を隠して、敵を撃つ。身を隠しているあいだにタレットを作ったりすることもできます。さらには、キャラクター特有の能力を活用して、環境とインタラクトすることが可能です。たとえば、ハン・ソロは、グラップルフックを使って壁の一部を引っ張って壊し、ストーム・トルーパーを押しつぶす……といったこともできるんです。

――“ブラスターバトル”でも、幅広いゲームプレイが楽しめそうですね。

ティム さらにすばらしいのはAIです。敵AIは、プレイヤーと似たような行動を取るのです。敵AIもまた、環境とインタラクトしたり、銃やタレットを組み立てます。AIが、プレイヤーに負けないような戦略を練ってくるわけです。

――7つの新しいストーリーが描かれるとのことですが、どのような内容になるのですか?

ティム とてもすばらしいストーリーで、本作独自のものもあります。ほかでは決して体験することのできないものです。これらの新ストーリーに関しても、ルーカスフィルムと密接に連携しておりまして、彼らに助けていただきながらデザインしていきました。ストーリー的には、『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』と『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』をつなぐものになるのですが、すべてが最新作につながっていくように、さまざまなキャラクターを追っていくことになります。たとえば、ロア・サン・テッカは『フォースの覚醒』の冒頭で登場するキャラクターですが、ゲームでは、そこに至るまで彼に何が起きたのか、何があったのかが描かれることになります。ハン・ソロやチューバッカについても、彼らがどうやってラスターというクリーチャーを捕獲したのかが描かれます。新しいエリア、新しいキャラクター、新しいストーリーを追求していますので、私たちはとても興奮しています。

――新規ストーリーは、『スター・ウォーズ』サーガに正式に組み込まれているエピソードなのですか?

ティム その予定です。私たちが作ったストーリーや惑星、環境といったものは、『スター・ウォーズ』の正式エピソードとして、今後『スター・ウォーズ』を紡ごうとするクリエイターたちに参照されることになるでしょう。

――なぜ、新しいストーリーを組み込もうと思ったのですか?

ティム エピソード6からエピソード7にかけては、かなりの時間が経っていましたので、『フォースの覚醒』の新しいキャラクターやエピソード内のセクションに、まだおなじみでないものもたくさんありました。そこでルーカスフィルムと相談して、『スター・ウォーズ』ファンだけなく、“レゴ ゲーム”ファンにとっても、ブランクを埋めるのは楽しいのではないかということになりました。ストーリーのブランクを埋めることによって、『フォースの覚醒』をより深く理解するために、より大きな視野をご提供できるのではないかと思ったのです。

――200人のキャラクターが登場するとのことですが、個人的にお気に入りは?

ティム うーん……。難しいですね(笑)。誰もが好きなキャラクターはきっとBB-8だと思います。最高にカッコイイです。英語も日本語も話しませんが、とてもエモーショナルでカリスマ性のあるキャラクターなのです。もちろん、ゲーム内でも最高にカッコイイですよ。すばらしい能力を持っていて、転がり回って敵を倒すこともできますし、ゲーム内でとても笑わせてくれます。BB-8に関連するおもしろいミニゲームもありますよ。BB-8が、本作ではもっともカッコイイキャラクターのひとりでしょうね。ヴィランでは、カイロ・レンですね。彼は最高にクールなキャラクターで、アダム・ドライバーはすばらしい役者だと思います。彼もまた、お気に入りのキャラクターですね。

――では、40種類のビークルやクリーチャーでのお気に入りは?

ティム マイクロ・ファイターです。こちらは『スター・ウォーズ』に登場する宇宙船や戦闘機を10~12ピースで構成したもので、小さいのに見た目がカッコよくて、キャラクターをその上に座らせることもできるんです。カイロ・レンのシャトルのマイクロ・ファイターが私のお気に入りで、ゲームをプレイしながらカイロ・レンをその上に座らせることができる。見た目にもかわいくて、おもしろいものになっていますよ。

――『レゴ スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の発売が、ますます楽しみになりました。

ティム 私たちはみんなたいへん興奮しています。個人的には本作は、“レゴ ゲーム”だけではなくて、『スター・ウォーズ』のゲームの中でも史上最高だと確信しています。ルーカスフィルとも密接に連携してきましたし、もっともオーセンティック(本物)の『スター・ウォーズ』の体験だと思います。『フォスの覚醒』は、とくにそうではないでしょうか。本作を開発するにあたっては、いつも以上に時間をかけて、洗練された体験となるように努力しています。開発陣はみんな『スター・ウォーズ』の大ファンなので、“『スター・ウォーズ』愛”が反映されたディテールへのこだわりを、至るところに感じていただけるとかと思います。『スター・ウォーズ』ファンやレゴファンに喜んでいただける。ゲームファンの方には、必ず楽しんでいただける何かを見出していただけると思うので、楽しみにしていてください。

最終更新:6月6日(月)18時30分

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