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韓国で「高騰」する二つの島 済州島ともう一つは何と…

qBiz 西日本新聞経済電子版 6月6日(月)11時13分配信

 【ソウル曽山茂志】韓国の国土交通省が5月末に発表した地価公示(1月1日時点)で、観光地として知られる済州島の平均が前年比27・7%、韓国が独島と呼んで実効支配する島根県・竹島が同17・1%とそれぞれ大幅に上昇し、注目を集めている。韓国の全国平均5・0%増と比べても上昇率は顕著で、「高騰」というレベルだ。

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 ■「天井知らず」の急上昇

 済州島は、前年も12・4%と大きく上昇したが、今年はさらに伸び率が2倍以上拡大。リゾート地として人気があり、2007年には「火山と溶岩洞窟群」として世界自然遺産にも登録された。人気の上昇に伴い島の人口も増加しており、年内には66万人に達する見通し。過去30年で30%以上増えたことになる。

 住宅需要の高まりに加え、最近の中国資本の開発熱も地価を引き上げている。5月には島北部の済州市に、韓国のロッテグループが中国企業と大型リゾートビルの建設に着工した。島南部には新たに空港が建設される計画もあり、まさに地価は「天井知らず」(国民日報)の様相だ。急激な地価高騰に伴い、道路整備などの公共事業への影響も懸念されている。

 ■売買できないはずが…

 一方、竹島。日韓両国が領有をめぐって対立しているため、売買はできないはずだが、韓国は2000年から参考として島の地価を計算している。

 それによると、島内101筆のうち、地価が最も高い船着き場は98万ウォン(約9万円)。島の地価総額は約50億ウォン(約4億6千万円)だった。聯合ニュースによると、島を管理する慶尚北道の担当者は「独島に対して国民的な関心が高まっていることに加え、周辺海域の海底資源の価値が島の地価を押し上げている」と説明しているという。

 日本は、そもそも売買できない竹島の地価は計算していない。

西日本新聞社

最終更新:6月6日(月)11時18分

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