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アルミ協会が技術戦略ロードマップを大幅改訂

鉄鋼新聞 6月6日(月)6時0分配信

 日本アルミニウム協会はアルミ産業の研究開発の方向性を示す「アルミニウム技術戦略ロードマップ」を大幅に改訂した。経済産業省が推し進める「金属素材競争力プラン」におけるアルミ業界の課題を示したほか、自動車やエネルギー分野を期待分野として取り上げた。

 2009年に初版発行されたロードマップは、発行後も定期的に見直しを実施してきたが、足元のアルミ産業を取り巻く状況の変化に対応するため大幅な改訂を実施した。先月までにとりまとめが終了し「ロードマップ2015&2016」として策定された。
 今回の大幅改訂では、「金属素材競争力プラン」で掲げる(1)技術開発戦略(2)製造基盤強化(3)グローバル戦略―におけるアルミ業界の課題をまとめた。特に技術開発戦略については、合金技術の開発テーマに加え、マルチマテリアルのための異種材接合技術の重要性などが挙げられた。
 また主要需要業界へのヒアリングによるニーズの分析を実施し、「アルミ技術戦略のシナリオ」を盛り込んだ。期待される14の市場を分析した上で自動車やエネルギー、ロボット、情報通信分野などが特に将来性のある分野に挙げられた(別表)。特に自動車については、骨格系の高強度化と全体の軽量化を両立させるためにマルチマテリアル化が進むと指摘。また土木製品・構造物では、「アルミニウム合金土木構造物設計・製作指針(案)」が昨年完成したことによる市場の創造が期待されている。
 そのほか初版当初から掲げている「35年までに総需要650万トン」や「総需要400万トンに対し当面66万トン回収を増加(輸入アルミ合金の66万トン削減)」といった中長期的な数値目標は据え置く。

最終更新:6月6日(月)6時0分

鉄鋼新聞