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ブルー・オリジンの宇宙旅行船は「事故」からどう生還するのか

sorae.jp 6月6日(月)15時3分配信

再利用可能なロケット開発でしのぎを削る、イーロン・マスクが率いるスペースXとジェフ・ベゾスが率いるブルー・オリジン。そのブルー・オリジンが次回、興味深いテストを行ないます。なんと、宇宙船を意図的に着陸中にクラッシュさせて、その安全性能を確かめようというのです。
 
このテストでは、宇宙船「ニュー・シェパード」に搭載されたパラシュートに不具合を生じさます。ベゾスCEOは、「宇宙船はパラシュートのトラブルの際にも生還しなければならない。そのために、いくつかのフェールセーフ機能(安全装置)を搭載している」と発言しています。2018年には民間企業による宇宙旅行を目指すブルー・オリジンですから、そのような仕組みはぜひ搭載して欲しいところ。しかし、具体的にはどんな機能になるのでしょう?
 
まず、次回のテストでは1つのメインパラシュートが動作しなかったと想定します。すると地上にかなり近づいた時点でカプセルに搭載された「レトロ・ロケット」と呼ばれる3つの小型のエンジンが点火し、カプセルを押し上げようとします。さらに、カプセルには「ショック吸収機構」が搭載されており、地面との衝突の衝撃を和らげるのです。また乗員のシートもショックを和らげるようにデザインされており、なるべく乗員に負荷がかからないように考慮されています。
 
ブルー・オリジンの計画では、ニュー・シェパードは地上約100kmの高度まで打ち上げられ、乗員は数分間の無重力体験が楽しめます。そのような素晴らしい宇宙旅行が悪夢に変わらないためにも、今回のようなバックアップの安全装置の装備は必須でしょう。
 
ベゾス氏によれば、この実験は月末までに行なわれる予定です。また、打ち上げられるニュー・シェパードはこれまで3回再利用に成功したものを利用します。この先民間の宇宙開発企業がどのような宇宙の未来を切り開いていくのか、とても楽しみですね!

最終更新:6月6日(月)15時3分

sorae.jp