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省エネ半導体の未来を担う、ルネサスの若きものづくり女子

ニュースイッチ 6月6日(月)11時50分配信

入社3年目の前川伸絵さん(25) パワー半導体の設計・開発

 「自分の製品が搭載された車を、家族や友人に自信を持って勧めたい」。ルネサスエレクトロニクスの前川伸絵さん(25)は電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)などに搭載されるパワー半導体の設計・開発を担当。車載用パワー半導体には大電力、高効率、低損失が求められる。顧客とすり合わせて仕様を確定、試験を経て市場に出るまで数年かかる。入社3年目、まだ手がけた製品を世の中に送り出せていない。「量産化まで絶対にやり遂げたい」と意志は強い。

女性こそ、もっとモノづくりに

 もともと実験が好きで、富山大学理学部物理学科に進学しました。大学で電源回路の組み立て実習があり、回路設計の面白さと素晴らしさに感動。関連するルネサスエレクトロニクスに入社しました。現在は主に絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)などのパワー半導体を担当。電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)を動かすのに使われ、耐圧600ボルトから1800ボルト、電流は数百アンペア以上という大電流のデバイスです。電池からきた電流をIGBTが組み込まれたインバーターで制御しモーターを動かします。

 製品化にはお客さんとの細かな要件のすり合わせやヒアリングが重要。目標仕様通りに設計ができた時はうれしいですね。

 まだ勉強することも多く反省の毎日です。同じチームには若手の先輩が多く、仲が良くていつも助けてもらっています。目標は設計したIGBTが自動車に搭載されること。EV化や自動運転など、車って夢があるなと思います。

 実は入社一年目にホームシックになってしまって。その時に救ってくれたのが帰省するのに使った自動車や鉄道、携帯電話。それらを使った時に、作った人の思いやりを感じ「モノづくりって人を幸せにするいい仕事だな」と思いました。細やかな思いやりができる女性こそ、もっとモノづくりに興味を持ってほしいですね。

最終更新:6月6日(月)11時50分

ニュースイッチ