ここから本文です

今さら聞けない株式取引の「貸し株」と「貸株サービス」の違いとは

マネーの達人 6月6日(月)5時32分配信

株投資において「貸し株」と「貸株サービス」という取引があるのですが、この違いはご存知でしょうか? 似ているようで全く違う株式取引です。

この違いを知ることは株投資の基本ですから、ここでしっかり頭に叩き込んでおいて下さい。

株式取引の「貸し株」と「貸株サービス」の違い

まずは、貸し株と貸株サービスの定義を。

貸し株:投資家が証券会社から株を借りること
貸株サービス:投資家が証券会社に株を貸すこと

投資家目線で定義してみましたが、株を借りるのか貸すのか、この大きな違いがあるのが特徴です。では、具体的にどのような違いがあるのか詳しく見ていきます。

■貸し株

貸し株とは、投資家が証券会社から株を借りることですが、これは信用取引の一種です。株を借りて「売り」から株取引をスタートさせるという、株投資初心者にはあまり馴染のない取引となっています。

信用取引を行なうには最低30万円以上を証券口座に預託することや、一定以上の株投資経験があることが条件となっていますので、株投資初心者が初めから貸し株を利用することは基本的にできません。

できたとしてもハイリスクな取引になるため、おすすめはしませんが。

ただ、株投資に慣れてきたなら貸し株を利用して信用取引をする一定のメリットがあります。

たとえば

権利付き最終日前に貸し株を利用して株を売る(さや取り手法)
日経平均株価が下落中に株を売って稼ぐ

などです。

ただし、くどいですが株投資初心者にはおすすめしません。株を売るという取引手法は投資経験とテクニックが必要ですので、「将来的に利用できるかも」くらいの感覚で覚えておけば良いかと。

■貸株サービス

貸株サービスとは、投資家が保有している株を証券会社に貸出すサービスのことですから、株の流れが「貸し株」とは全く正反対であることにお気付きかと思います。

貸株サービスを利用する最大のメリットと言える点ですが、株を貸出すことで一定の金利を受取ることができます。このサービスを活用することで、コツコツと利息収入を得ることができるわけですね。

銘柄によって金利が違いますし、銘柄によっては貸株サービス対象外となっている銘柄もありますので注意してください。

じゃあ、どのくらい金利が貰えるの? と気になるところでしょうか。この金利設定は証券会社によって違うのですが、5大ネット証券の大まかな目安は以下の通りです。(金利はすべて年利)

SBI証券:0.10%~上限なし
楽天証券:0.10%~上限なし(現時点で20%以上は2銘柄)
カブドットコム証券:最大20%
マネックス証券:最大:0.5%
松井証券:必ず金利が受け取れるとは限らない
(2016年5月現在)

松井証券を除いた4社では最低でも0.10%の年利を受取れます。

私のメインネットバンクである楽天銀行の普通預金金利は特別金利適用で0.10%ですから、金利自体は同レベルですね。もちろん普通預金は元本保証で、株投資に元本保証はないのですが。

でも、購入代金が安くすむ3~4万円ほどの低位株を買って貸株サービスで放って置く。これだけで銀行普通預金と同レベルまたはそれ以上の金利を受取れると考えると、一定の利用価値はあるのかなと。

また、貸株サービスを利用していても「優待優先」設定をしておけば株主権利を獲得できますので、毎年配当と株主優待を受取れる。つまり、収益率を上げることが可能になります。

優待優先設定をしていないと、貸株サービス金利が優先されます。株主権利を放棄する代わりに貸株サービス金利を受取ることになるのです。

一般的に、貸株サービス金利よりも配当や優待利回りのほうが断然高いですから、個人的には株主権利を獲得できるよう設定しておいたほうが良いなと思っています。

1/2ページ

最終更新:6月6日(月)5時58分

マネーの達人