ここから本文です

【MLB】06年MVPハワード、ボトル投げつけられる 極度不振に地元ファン不満か?

Full-Count 6月6日(月)14時12分配信

08年フィリーズ世界一の立役者、通算365本塁打で年俸2500万ドルも今季打率.151

 4日(日本時間5日)に行われた本拠地でのブルワーズ戦終了後、フィリーズの一塁手ライアン・ハワードに向かって、地元ファンがビールのアルミボトルを投げつけたと、地元紙「フィラデルフィア・インクワイアラー」電子版が伝えている。

 残念な出来事は、試合終了と同時に起きた。打率.151という打撃不振のため最近5試合で先発を外れていたハワードはこの日、3点を追う9回2死に代打出場。投手ゴロに倒れてゲームセットとなった。そして、一塁ベースまで走ったハワードがダグアウトへ戻る途中に、アルミ製のビールの空きボトルが足元に飛んできたそうだ。記事によると、チームはこの出来事について調査中だという。

 2005年に新人王となったハワードは、翌06年に本塁打王(58本)&打点王(149打点)&ナ・リーグMVPに輝いた。2008年には再び48本塁打&146打点で2タイトルを奪い、フィリーズが25年ぶりのワールドシリーズ優勝を果たすキーマンとなった。2010年に5年1億2500万ドル(約134億円)という大型契約を結ぶも、6年連続30本塁打&100打点を達成した2011年、プレーオフでアキレス腱を断裂。以来、一時のパワーあふれる打撃が影を潜めてしまった。

 最近では年俸2500万ドルに見合う活躍ができずに、毎年トレード候補として名前が挙がっていたが、今季はさらにパフォーマンスが低下。チームの低迷も続き、かつてはスーパースターとして崇められたメジャー通算365本塁打のハワードにイライラを募らせるファンが増えていた。

ハワードは「こんなことをされる覚えはない」 、地元紙も「品がない」と切り捨てる

 記事では、この一件を「品がない」と切り捨てている。ハワードは「You suck!(お前最悪)って叫ばれても構わないが、物を投げるのは行き過ぎだ」と訴え、さらに「この街のために多くのことを成し遂げてきたが、こんなことをされる覚えはない」と激怒。「俺たち野球選手だって1人の人間だ。でも、勘違いをしている人もいる。野球を見ていると、選手を人間だと見なくなる。野球をプレーしている誰かとしか思わなくなるんだ」と訴えたという。

 さらに、野球選手という“公の存在”ならではの苦悩も吐露している。

「もし路上で誰かにボトルを投げつけたら逮捕されるだろう。でも、野球選手は別の基準で行動しなくてはならない。誰か何かをするべきだし、誰かが処罰されるべきだ。もし自分が客席に乗り込んで犯人を殴りつけたら、MLBから処分を科せられる。多分殴った相手も訴訟を起こすだろう。でも、ボトルを投げつけたファンは、そのまま家に帰って幸せに暮らすのか? いやいや、そんなことは許されない」

 フィリーズのマッカニン監督は「この一件を危険なこと、あってはならないこととしている」そうだが、同時に「1人の愚行でファン全体が野蛮と思われるべきではない」とも話していると、記事は伝えている。

 熱狂的で知られるフィリーズのファンだが、一線を越えた行き過ぎた行為の是非は、日米問わず考えるべき問題なのかもしれない。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

最終更新:6月6日(月)14時12分

Full-Count