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東松山女性殺害、被告に懲役18年判決 地裁「極めて危険で悪質」

埼玉新聞 6月6日(月)22時40分配信

 昨年3月、埼玉県の東松山市の駐車場で知人女性=当時(27)=を包丁で刺して殺害したとして、殺人と銃刀法違反の罪に問われた、ときがわ町玉川、無職神山翔太被告(27)の裁判員裁判の判決公判が6日、さいたま地裁で開かれた。松原里美裁判長は神山被告に懲役18年(求刑・同20年)を言い渡した。

 判決で松原裁判長は、神山被告が被害者の車輪に角材を置いて逃亡を防ぐ細工をした上で、包丁で胸部を少なくとも5回刺した犯行態様に触れ、「強固な殺意に基づく極めて危険な行為で悪質」と断じた。動機については、自殺の道連れにするためだったとして「被害者には何の落ち度もなく、身勝手な被告の意思決定は非難されるべき」と述べた。

 5月30日に行われた被告人質問で、女性を自殺の道連れにした理由を問われ「一人では怖かった」と話し、「女性を自分のものにしたかった」旨の発言をしていた神山被告。公判では、胸部を刺された女性が意識を失う前に「死んじゃう」と訴え、抵抗していたことも明らかになった。

 遺族の意見陳述では母親と姉が出廷。姉は「どうして妹が殺されなければならなかったのか理解できない。妹を返して」と悔しさを訴え、母親は「まだ娘の死を信じられない。幸せな娘の姿をこれからも見ていきたかった」と厳罰を望んでいた。

 判決などによると、神山被告は昨年3月31日午後6時35分ごろから同7時20分ごろまでの間、東松山市箭弓町1丁目の駐車場で、車の運転席にいた知人のエステティシャン原嶋友梨さん=ときがわ町玉川=の胸部を包丁(刃渡り約18・6センチ)で数回突き刺し、原嶋さんを心損傷による失血により死亡させた。

最終更新:6月6日(月)22時40分

埼玉新聞