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ジョコビッチが赤土に描いたハートの意味 [全仏テニス]

THE TENNIS DAILY 6月6日(月)13時30分配信

 ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が全仏オープン(5月22日~6月5日/フランス・パリ)の男子シングルス決勝でアンディ・マレー(イギリス)を3-6 6-1 6-2 6-4で下し、生涯グランドスラム(キャリアの間に4つのグランドスラム大会のすべてで一度は優勝すること)を達成した。

「ジョコビッチ vs マレー」ゲーム経過 [全仏オープン男子シングルス決勝]

 また、4つのグランドスラム大会に連続で優勝した史上3番目の男となった。彼以前にそれを成し遂げた人物は、ドン・バッジ(アメリカ/1937-38年、1938年)とロッド・レーバー(オーストラリア/1962、1969年)である。

 過去4年に3度全仏オープンの決勝で敗れていたジョコビッチは、これで「12」のグランドスラム・タイトルを保持することになった。

 決勝を戦ったマレーも、反撃せずには沈まず、第4セットではフォアハンドのパスでブレークバックして3-5と差を縮め、次のサービスゲームをキープして拳を握り締めた。彼は2つのマッチポイントを凌いだが、ジョコビッチはベースラインからのラリーの末に、試合に終止符を打った。

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 ジョコビッチは、彼が待ち望んだ全仏タイトルを獲った直後、手を膝に当てて屈み込み、ほとんど立っていられないかのように見えた。

 彼は何とか自分を立て直し、そして赤土の上にラケットでハートを描いて、その真ん中に仰向けになった。

 2001年に全仏に優勝したときに同じことをやったグスタボ・クエルテン(ブラジル)は、大きな笑みを浮かべて客席からこの様子を見下ろしていた。

 ジョコビッチは今年の全仏オープンで試合のたびにやり、もはや習慣となったやり方でボールパーソンたちを集め、一緒に腕を天に突き上げて勝利を祝った。
「これは本当に特別な瞬間だ。たぶん僕のキャリアでもっともすばらしい瞬間かもしれない。君たちが、僕らのテニスを見て喜びを感じてくれるよう願っている」とジョコビッチは言った。

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 マレーは、「負けるとムカムカする」と言う。しかしそれでも彼は、4大会連続でグランドスラム優勝を遂げたジョコビッチの驚くきべき記録達成の中で、役割を演じられたことを誇りに思うと言った。

「これはテニス界で本当に稀にしか起こらないことだ」とマレー。「これがふたたび起こるには、また長い年月が必要となるだろう」。

 ジョコビッチはオンコート・インタビューでこの偉業について尋ねられたとき、偉業よりもフィリップ・シャトリエ・コートの赤土の上に描いたハートマークのほうに注意を向けようとした。それは、全仏オープンを3度制したクエルテン、「グーガ」がやっていたことだ。

「僕にとってもっとも重要なのは、グーガがやったようにコートにハートを描いたということだ。彼は僕にそれをする許可をくれた」とジョコビッチは言った。「大切なことは、僕がここに愛を感じたこと。そしてハートを描いた意味は、僕の心がいつも君たちとこのコートにあるということを示したかった」。(C)AP (テニスデイリー/THE TENNIS DAILY)

最終更新:6月6日(月)13時30分

THE TENNIS DAILY

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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