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砺波ため池事故 土地改良区などが対策実施へ/富山

チューリップテレビ 6月6日(月)21時0分配信

 4日、砺波市の『ため池』で起きた転落死亡事故を受けて、『ため池』を所有する土地改良区などが、再発防止に向けた対策に乗り出しました。

 あぶないと記された看板。危険に対する呼びかけもむなしく痛ましい事故が起きてしまいました。

 「4日、こちらの農業用のため池で遊んでいた7歳の男の子が、誤って池に転落しました。そして、男の子を助けようと飛び込んだ70代の夫婦が亡くなりました。事故から2日が経ちましたが、池の近くにはこうして花が手向けられています」(五百旗頭記者)

 事故が起きたのは、4日の午後3時ごろ、現場は、砺波市の山間部にある農業用のため池でした。亡くなったのは、近くに住む前田輝雄さん(77)と紋子さん(73)の夫婦で、男の子を助けようと、水深2メートルほどの池に相次いで入りました。その後、男の子は救出されましたが、前田さん夫婦の姿は、見えなくなったということです。

 「池のふちはこのように水漏れを防ぐための黒色のゴム製のシートで覆われているのですが、このシートは非常に滑りやすいといいます。しかも、このように傾斜が急になっていまして、一度すべり落ちてしまうと、手でつかめる物は何もありません」(五百旗頭記者)

 今回の事故を受けて、ため池を所有する砺波市土地改良区は、5日から、県や砺波市とともに、現場の調査に乗り出しました。

 「このため池が整備されたのは30年ほど前です。当初は安全対策のために、池のまわりを柵で囲っていたほか、転落したときに自力ではい上がるためのロープも設置されていました。しかし、そうした柵やロープは20年ほど前には、なくなっていたといいます」(五百旗頭記者)

 砺波市内には、ため池がおよそ80か所ありますが、そのほとんどに柵は設置されていないといいます。県によりますと、県内のため池での死亡事故は、2010年以降に3件起きていて、死亡したのはいずれも高齢者でした。
 県は6日、ため池の安全対策について県内全域で実態調査を行うよう、4か所の出先機関に通達を出しました。

チューリップテレビ

最終更新:6月6日(月)21時0分

チューリップテレビ